東京都の最西端、奥多摩町の旧小河内小学校にある奥多摩ブックフィールド。
旧職員室と旧校長室はブックマニアのどむかさんたちの隠れ家でもあるのですが、2019年3月に廃業した出版ニュース社が所蔵していた出版関連本や資料等をここに保存することになり、2019年春から図書館関係者たちが集合して、書棚づくりから始めて、本の棚詰め、分類とラベル貼り、所蔵リスト作成などをすすめてきました。
3月から11月までの毎月第1土曜日に集まって、足かけ4年、ようやく“ほぼ完成”に漕ぎ着けたことを記念して11月5日、「出版ニュース社アーカイブほぼ完成記念」というイベントを開催しました。
外部講師の戦前の『出版年鑑』を巡るさまざまなエピソード、元出版ニュース社社長清田氏のお話、データや棚整備を担当した図書館関係者お二人にアーカイブを作るまでのいきさつなど、2時間半にわたるイベントでした。
私は昔取った杵柄で分類コード記入を担当したのですが、こんなに時間が掛かったのは、図書整備に関して真逆のことをやってしまったからでした。
つまり、本が揃ったら、1点1点確認しながら所蔵リストを作成、分野、分類、棚の配置を決め、分類ラベルを貼って棚詰めするのが本来の手順。
それが、所蔵リスト(ジャンル別に分類していない)はあったものの、とにかく本を棚に収めてしまおうと、ジャンル別棚プレートをまず作り棚詰めしてしまったのです。この時点では無事収めたぞ、よしよしと安堵したのでした。
ところが翌年(2020年)、やっぱり所蔵リストをジャンル別に分類して、文献として利用できるようにしよう。図書館のように本にラベルを貼ってどの棚に収めるのか所在地をはっきりさせようとなったのです。
20年8月に分類コード記入作業を行い、同年9月から1点1点棚の本をリストと照合、分類ラベルを貼るという作業を行って、2年後の今、ほぼ完成に漕ぎ着けたというわけです。
月1、しかも10時半頃から15時頃まで正味3時間半の作業。本来の手順で7時間働いたとしたら1週間で終わる作業かな。
でも、コロナ禍でどこにも行けない中、月1で本の整理のために、はるばる奥多摩に集う常連が8人もいるなんて物好きだなあとおもいます。休憩時間に梅や柿を収穫するのも楽しみでしたし。(私は帰路に「境の清泉」で水(約150リットル)を汲むのがノルマでもあります)
それもほぼ終わり。
来年のテーマは何だろう。旧職員室のドイツ文学関係書が他の教室に移転する。
私が関わった雑誌の創刊号コレクション(約1300冊)は段ボールに詰め込んだまま。これを整理して日の目を見させてやりたいものです。
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