茶々との散歩コースの川には芭蕉が茂っていますが、別名ジャパニーズバナナといわれるように、バナナだと思っている方も少なくないようです。
松尾芭蕉が俳号を「桃青」から「芭蕉」に変更したのは、37歳で後に「芭蕉庵」と呼ばれる深川の庵に転居した際に、庭に茂った芭蕉を気に入ったからだといわれているように、古来より俳人に好まれています。
特に、夏は青々としていたものが、秋になるとい大きな葉が風雨にさらされ葉脈に沿って裂けてくる状態を「破芭蕉(やればしょう)」と称して、その哀れな趣を愛でるという俳句独特の捉え方があり、秋の季語になっています。
破芭蕉板戸に染みる釘の錆 櫻井多恵
身をかくす術なく芭蕉破れけり 吉田陽代
過去なべて些事と思へり破芭蕉 加藤八重子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/24/4338373bac1e6f227d8c4cd0db71157a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/01/7d0adb67d1581680db3913fd7c0c98f4.jpg)