野毛の夜は更けていく

社会人大学院に通っている方から、「公設市民活動支援施設の機能」をテーマに修士論文を書こうとしているので相談に乗って欲しいとの依頼がありました。

久しぶりに、
リップナック／スタンプス「ネットワーキング　～ヨコ型情報社会への潮流」
日本ネットワーカーズ会議「非営利団体と社会基盤－ボランタリー活動のための仕組みづくりに関する調査研究報告」
レスター・サラモン「米国および世界中の非営利セクターに関する国際比較研究プロジェクト」
NIRA（総合研究開発機構）レポート「市民公益活動の促進に関する制度のあり方」
経済企画庁の受託調査報告書「社会参加活動推進システム調査」
東京都社会福祉協議会「東京都におけるボランティア活動推進のあり方検討会」報告
日本NPOセンター「市民社会創造の10年－支援組織の視点から」
などを紐解きながら、NPO黎明期の出来事をお話しました。

それにしても今時、公設市民活動支援施設の機能をテーマに論文を書こうなどという奇特な方がいるのは驚きです。

多くの自治体は、憲法第89条に抵触する可能性がある市民活動支援施設を大した検討もせずに設置し、指定管理制度などという悪法により漫然と運営しているのですから、コロナ禍になると簡単に閉館してしまうのでね・・・

ようやく元に戻りつつあるのですが、コロナで多大な犠牲を払ったのですから、元に戻るだけでは犠牲になった方々に顔向けできませんやね！

とか言いながら、野毛の夜は更けていくのでありました。