「ファクトフルネス」を遅ればせながら読み始めました。
筆者は、冒頭で読者に13の質問をぶつけます。
例えば、質問3「世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?」
(A 約2倍になった B あまり変わっていない C 半分になった)
質問9「世界中の1歳児の中で、なんらかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう?」
(A 20% B 50% C 80%)
正解は、質問3はC、質問9もCなのですが、日本人の質問3の正解率は10%、質問9は6%とのことです。
ランダムに答えさえすればチンパンジーでも33%の正解率のはずなのですが、なぜ人間はチンパンジーに負けてしまうのか、それを解き明かしていくところからこの本は始まります。
その理由の一つは、「世界は分断されている」という思い込みがあるということのようです。
確かに、国連は現在でも「先進国」と「途上国」という言葉を使い続けています。
そして、あの「誰一人取り残さない」という何とも上から目線で「SDGs」なるものを策定しています。
そんな「SDGs」が、まったく性に合わない某のような者にとっては、なかなか興味深い本ですね。
読み終える頃には、思い込みを乗り越え、事実に基づいて世の中を見る目ができているかも知れません。
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