アートな旅

日々の生活の中で出来るだけアートに触れられた場面を記事にしてゆきたいと思います。

お寺と神社

2014-10-15 20:00:33 | アートな旅

千葉市の「土気」(とけ)と言う場所と市原市の「金剛地」(こんごうち)
という境目に「本宮寺」と「熊野神社」 がある、というので訪問してみました。
此のあたりは土気城(とけじょう)城主の酒井氏の祈りの場所とも、城主の
居住の地とも言われてます 
 

田園の中を鬱蒼と茂る細い坂道を登ってゆくと

未だ坂道が続きます。

竹藪の中を行くとお寺の門が見えました。

本堂を囲んで古いお墓が並びます

本堂の奥に鎮座する仏様

 

顕本法華宗(日蓮聖人が定めた大曼荼羅を本尊としている)
1700年ころ か?
資料は何もなくてわかりませんが
その以前かもしれません

千葉県のお寺は強制的に日蓮宗に改宗させられたようです。 

本当に古そうなお墓が並びます。

そこから下って反対方向に行きますと

先ほどの道しるべの「熊野神社」に着きました。

長い参道の林の中に拝殿・本殿が

 

市指定文化財「大銀杏」
幹の太さ8.8メートル・樹高20メートル

神社の鳥居には享保12年(1731年)
とありますから300年以上経っていると思われます。

 

大銀杏の地上2メートル付近の南側幹から椿(ツバキ)
が自生していて冬になると銀杏から椿の花が咲くそうです。

  

参道に咲いているお茶の花に、神社の風格を思わせられました。

 

驚きのお寺と神社の訪問でしたが、帰りがけには
秋の風景をしばし見る事が出来てほっとしました。

難攻不落と言われた中野城主であった酒井定隆が修復して
入城し、以後5代100年間にわたって酒井氏の居城として上総の地に
君臨しましたが1590年豊臣秀吉の房総攻めに破れたと言われてます。

その酒井一族が身をひそめて暮らした地で寺や神社を
よりどころとしたことが伺えました。
今ではあまり人が訪ねることも少ないひっそりとした
田園地帯に思いを馳せてきました。