ブログ仙岩

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後の月月見の月は十三夜

2013-10-18 15:47:56 | 日記
昨夜は旧9月13日、十五夜の月とともに二夜の月といって月見の習慣がある。また、月と言えば秋の月で春の花と同様に歌に詠まれた。
しかし、いわきの地では月の周りが雲でぼやけてしまったが、祝うことができた。

十三夜の月には、二夜の月、十三夜、豆名月、栗名月、名残の月、女名月、姥月と沢山ある。十五夜の月のように真ん丸に少し足りないが、日本には古来から「天は満ちた者を欠き、不足があっても謙虚な態度でいるものにはそれを補う」、また、京都の知恩院の屋根瓦が完成しておらず、日光東照宮陽明門の柱は一本だけ逆についていたりと未完成なものが多くある。

みちのくの如く寒しや十三夜・・・山口青邸

また、源氏物語「夕霧が小野より帰る時」に「十三夜の月いとはなやかにさし出ぬれば 小倉の山もたどるまじうおはするに」云々と、いかにも日本人は中秋の後に晩秋でなくもう一度、満月でなく少し欠けた月を賞するところに「花は盛りに、月はくまなきをのみ賞するものかは」という気持ちがうかがえる。信仰的な意味からまた、収穫祭の意味から日本人は昔から月を賞してきた。