ブログ仙岩

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患者や宮古一中の太郎君に教えられた

2013-10-23 09:45:54 | 日記
長野長寿秘訣は地理的に坂が多く自分の足で上り下りして、大農法でなく小さい農業での農業従事者が多く身体を動かして働き、生きがいを持って生活していることと鎌田實はいう。また、長野県は娯楽施設は少なく、図書館、美術館など多く公民館数は日本一で、ガイドと呼ばれる教科書虎の巻に頼らない好奇心が旺盛な県民でもある。

また、脳卒中患者を寝ずに治療して回復足を引きづりながら歩けるようになり退院、生き返らせて有難うの言葉が訪問介護に行くと「なぜ助けた」と怒られたという。退院して家に入らず、畑の除草をしようとしてもしゃがめず草一本抜けづに怒っていた。生きがいも聞かず退院させ救命で終わって、退院後の生活のケアまで目が届かなかったことを大いに反省したとう。

宮古一中の太郎君から手紙を頂いた。骨の腫瘍で3回手術車いす生活になり、人に迷惑ばかりかけてと思い悩み、いろいろお話したいから僕の学校に来てくださいという内容である。鎌田の「教科書にない一回だけの命の授業」を聞いてから、野球大好き車いすの太郎君は野球部のバッテングピッチャーしているという。頑張らなくてもいい諦めないことが分かったという。太郎君が生きる望みを失いかけても別の道があることに目覚めた姿から、多くを教えられたという。

命の繋がりは結果ではないそのプロセスなのだと。数学は答えが一つだからという人がいるが、問題を読み、答えに行き着くまでの試行錯誤の途中の考え方が大切なのであり、いろいろな解決方法で思考することにある。答えが出なくもいい、その答えまでたどり着く姿が太郎君を「雪とパイナップル」で鎌田医師と結び付け、生きる望みを得たと思う。