ブログ仙岩

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永遠の0の特攻は美化か否定のテロか

2014-02-26 10:21:58 | 日記
靖国参拝支持、中国韓国に対して過去に過ちのない国はないと日本擁護、3.11菅首相を批判した児玉清氏が「永遠のゼロ」の解説で、感動と涙を流させる百田氏を褒め、本のテーマから、始め内容がつかめなかったが、日本の誇る戦闘機「零戦」の物語と分かり、国を守るため戦った兵士の心情と戦争の経過はなまじ歴史本より遥かに面白く戦争の実態を教えてくれると。

しかし、戦後60年が過ぎ、新聞社主催「終戦60周年プロジェクト」の高山は神風特攻隊をテロと位置づけたことに佐伯健太郎は疑問を抱き、特攻の祖父の生きざまを知るべく、母のためにもフリーライターの姉とともに健太郎は祖父を知る特攻隊員と面談してデータを集めた。祖父の終戦間際特攻志願の心情を探り想像するが、児玉さんも言うように読んでのお楽しみと。

探偵ナイトスクープを手掛ける放送作家百田尚樹(1956~)の作家デビュー「永遠の0」の小説は2006年書き下ろしで、発行を拒否されたが、運よく発行にこぎつけ2009年に講談社文庫本になり爆発的にヒットした。私はこれで知り、ゼロ戦の物語であるこが予想できた。

しかし、メデアから特攻美化、戦争肯定の批判にも百田自身「特攻は断固否定し、戦争を一度も肯定していない」という。また、テロか否かを論ずる前に1929年世界恐慌、31年満州事変、32年五・一五事件、36年二・二六事件(68年前の今日)から陸海軍の対立、そして、1903~1940の37年続いた日本海軍海外遠洋練習艦隊での見聞録の背景が欠落している。小説だから仕方ないが次回に。