ブログ仙岩

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著者に聞きたい本のツボ田中優子「鄙への思い」

2014-05-13 09:29:28 | 日記
NHKラジオ日曜日放送「著者に聞きたい本のツボ」の著者田中優子「鄙への思い」で、初めに聞き手の野口アナは鄙とは離れた地方と考えていいですかの問いに、田中さんは都市に近い鄙もあると。そして、江戸時代は都市と鄙には分け合う時代であったが、しかし現代は鄙が都市化して奪い合う時代という。

野口アナはプロヒールで、1952年横浜生まれ、法政大人文科学博士課程、江戸文化研究者、4月から法政大総長に就任と紹介していた。

書く動機は3.11震災で、電力供給で福島が東京の犠牲になっていることにも起因していると。鄙は貧しいから上へ行きたいとの願いからでもある。しかし、グローバリゼーションで見るとブータンは江戸時代に似ており、本でも版画でも受け入れ、自分のものとして作るいわば鎖国のようでもあるがそうではない。

近代の矛盾は水俣病に始まり、高度成長は何かを犠牲にして成り立ったために、熊本は高度成長の毒を飲んでしまったと。

人が育つということは自然と結びついていることであり、生活の内部に存在するもので、文明化への道は都市と鄙が分け与えるもの、戊辰戦争で会津武士が青森斗南へ、原発再処理で青森六ヶ所村へ、いつの時代でも同じことの繰り返しであが、今晩いわきグリーンスタジアムで巨人ヤクルト戦が6時から降水確率0%で行われる。原監督の好きな地元産玉ねぎやメヒカリなど食べて分け合って欲しいものである。