御巣鷹山航空機事故から29年

3・11震災で殆んど忘れられている29年前1985年の今日18：56群馬県上野村御巣鷹の尾根に墜落した日航ジャンボ機123便の航空機事故である。

負傷しても4人が生き残り、520名の犠牲者が出た大事故である。その中に、スキヤキソングで世界的に有名な「上を向いて歩こう」の国民的歌手坂本九ちゃんが乗っていた。お盆で帰省の人たちで満席であったことも事故を大きくしたと思う。

九ちゃんの歌で、リズムのいい、幸せなら手をたたこう、レット・キスそして、見上げてごらん夜の星を、涙君さよならなど生の声で聴けないのが大変残念で仕方がなかった。あのニキビのあとが残る笑顔の九ちゃんのイメージはずーと残っていて離れない。

記憶では、今は廃機となったいるが、ボーイング747機日航ジャンボが飛び立って12分後の18：24、相模湾上空で過去に尻餅をついて修理している尾翼が抜け落ち、操縦がままならぬ状態で緊急着陸の手配、しかし右に旋回しても32分後埼玉、長野、群馬の県境の地へ幽霊飛行を続け、この間に乗客509名は遺書めいたメモを思いおもいに書き残していた。この30分間の死の恐怖はいかばかりかと、我々には到底計り知れないことであるが。風化させていけない航空機事故である。