ブログ仙岩

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震災後3年半が過ぎて

2014-09-12 09:10:58 | エッセイ
震災は忘れたころにやってくる・・・先人のことば・・・確かに3年半も過ぎれば過去より前を見て生きることが多い。節目節目で思い出すが自然と記憶も薄れていくのが当然である。何時までもくよくよできず明るくという思いが震災の記憶を薄れさせる。

昨日11日のお昼を早く頂いて、いわき市の津波犠牲者の4割を占めた薄磯へ出かけた。写真は塩屋岬灯台下に立つ雲雀のみだれ髪歌碑と背景には震災前密集していた住宅は一軒も見えない祭壇。

しかし、防波堤海岸降り口に祭壇がない。工事車両誘導員に聞くと近くのお寺に移ったという。ひばり歌碑を撮影して戻り、山岸に見えるお寺「龍宅寺」に行き、近くにいたカメラマンに聞き、境内左側の海岸に背を向けた祭壇に真新しい墓標も立っていた。合唱して帰路防潮堤建設現場をところどころに見て帰宅した。

雨にも遭わず良かった。隣の久之浜の犠牲者47名の中には潮が引け海を見に行っての犠牲者が多く、また、津波は来ないと信じて避難しなかった人や高齢者、物を採りに戻っての犠牲であった。岩手の教え「てんでこににげろ」の言葉を思い出す。