ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

偽りだらけの赤まんまイヌタデ

2014-10-24 10:44:01 | エッセイ
わたしは赤飯に見立てた赤まんまのままごと遊びの経験はないが、イヌダテと逆に濁って発音していたように思う。一年草のイヌタデは今が盛んに赤く見える。

タデ科の代表は「蓼食う虫も好き好き」でいうタデはヤナギタデのことで、噛むとピリッと辛いので人間に好まれ芽タデを刺身のつまにしたり、酢の材料にした。いまではこの本物のつまはぜいたく品である。

が、このイヌタデには辛味は全くないので、役に立たない犬用のタデ、イヌタデと名づけられ赤まんまから人に良く知られ、本家に代わった偽物で、本物のヤナギタデは本タデと呼ばれるようになってしまった。

世の中偽物がまかり通ることが多い。本物の粉わさびはチューブわさびに代わり、豆だけで作るしょうゆが丸大豆醤油や米だけで作るお酒が純米酒と呼ぶなど、偽物と区別するために使用されているがおかしな話である。

写真でもイヌタデの穂の花にはところどころに白い花が見える。花が終われば色あせるのにいつまでも赤く咲いているように見える。が、薄い5枚の花弁が見えるが、これは顎が発達したもので、花びらはないのである。

楢葉木戸川にサケ遡上始まる

2014-10-23 08:49:12 | エッセイ
原発事故で楢葉町が避難を続けているが、GSやコンビニが営業再開し合わせるかのように木戸川にサケが遡上している。

地元木戸川漁協は21日、津波でヤナバが破壊された周辺でサケのモニタリング調査を始めた。調査は24年度から毎年実施、今年で3年続けているが、合わせ網で約60匹捕獲、いわき市のアクアマリンや町内の公民館に運ばれ放射性物質検査を受けた。結果は放射性セシウムは検出下限値未満であったという。

昨年は調査のため漁を8回実施約300匹捕獲したが、今年は12月まで10回約1000匹捕獲する予定と。

この調査を踏まえて、震災前毎春には1200~1500万匹の稚魚を放流していた。が、300万匹放流後震災津波でふ化場が被害放流出来ずにいたが、来春の帰町に向けて、漁協はふ化場を再建し、採卵し放流再開に進めたい方針と。河北新報写真より。

また、野菜や果実などの放射性物質検査では、9市町村15品目44点の結果、相馬エゴマ6.01以外いずれも未検出、しかし、茸類はでは相馬、郡山の原木シイタケが7.03,4.16と、南相馬菌床シイタケ8.65、下郷原木ナメコ22.0、南会津原木ナメコ14.5、下郷原木クリタケ5.77の検査結果であり、福島の旧水原村の秋ソバ5.04、会津坂下秋ソバ3.60の穀物結果でいずれも基準値以下であった。

しかし、他の野菜、果実、キノコ、穀物の殆んどは食品衛生法基準値1キロ当たり100Bq以下の未検出であった。

花粉症や発がんしたくないなら添加物食品は止めよう

2014-10-22 09:02:30 | エッセイ
味覚障害で昨日も日持ちする加工コンビニ弁当などに触れましたが、保存の代表ソルビン酸は怖いイメージからそれに代わる日持ち向上pH調整剤が使われていると安部司著「なにを食べたらいいの?」から考える。

pH調整剤は酸性やアルカリ性に調整するもので、アベ食品のポテトサラダには酢酸Na、リンゴ酸、リンゴ酸Na、メタリン酸Na、ポリリン酸Na、GDLの配合表です。また、pH調整剤には酢酸Na、グリシン、GDL、アジピン酸、リンゴ酸、メタリン酸Na、ポリリン酸Na、グルタミン酸Na、リゾチーム、食品素材です、一括表示ではアミノ酸などの調味料、ご飯に使用の乳化剤などです。

ハム入りポテトサラダ一パックで50種類、ほうれん草のお浸し20種類の添加物を入れたとアベ食品の自社の食品について情報公開している。

どうしてそんなに添加物を入れるのかの問いに、アベ食品社長は形の悪いもの、色が黒ずむ物などの食品は売れないが、安く、簡単、便利で美しく美味しい食品はすぐに売れるという。発がんや花粉症になるとも知らずに。

外国人はきれいな3本入りの人参を見てどれだけの農薬を入れて仕上げるのかと買わないという。また、資源もないのに、煌々と明るい照明で照らされた品が並ぶ売り場に無駄な経費と日本の美意識に嘆くという。国で決めた安全基準の食品だから、農薬や添加物にお構いなしで安いものを平気で買う。変わった添加物の表示から身を守るため惣菜を買わず、自作する人が増えて欲しいものである。

レンコンや数の子は漂白剤で美味しく見える。ペットボトルのお茶は添加物で黒ずまない。カット野菜は次亜塩素酸で殺菌よれよれになった野菜を硫酸マグネシウムでバリバリに戻す。みかん缶詰は皮を溶かす塩酸とカセイソーダの記載はないと。

添加物で安く、二次加工で簡単に、pH調整剤で便利に、着色料で美しく、化学調味料、酸味料で美味しく・・・家庭で作らずに済むが添加物や農薬のデメリット考え、時間をかけて作り体を大切しましょう。


子どもの味覚障害31%と調査結果がでた

2014-10-21 05:57:17 | エッセイ
昨日のNHKラジオで、東京医科歯科大研究グループが小1~中3まで349人の基本味覚(甘、塩、酸、苦)を調査した結果、31%余の子どもが味覚のいずれか認識できなかったと。朝刊では小渕計経産相、松島法相辞任の記事で味覚障害の記事は見当たらず確認できなかった。

酸味21%、塩味14%、甘味6%、苦味6%、基本味覚いずれか味覚31%認識できなかったとまとめ発表した。これは毎日の食生活の乱れや生活習慣病につながる恐れがあるため、子どもの味覚を育てる必要がある。可愛そうな子供たちと将来性のある子ども見捨てるわけにはいかない。

福島県郡山のB-1グランプリで、十和田バラ焼きゼミナールが1位に輝いた。また、秋の味覚の旅などで、美味しいものが紹介されている。が、毎日の食生活で、野菜不足にファストフードの加工食品、コンビニ弁当の味の濃いものやジュースを飲むことで子供の味覚障害ができている。

味覚は基本の4要素に旨味を加えて5要素とするが、舌の表面のザラザラの味蕾(みらい)の乳頭(有郭、葉状、茸状)で認識しており、臭覚と密接に関連し臭覚の低下は味覚にも影響し風味を感じなくなる。

コンビニ弁当のような加工食品の摂取、好き嫌いが激化、激辛好き、スナック菓子好き、野菜にマヨネーズをかける、清涼飲料水3本以上飲む生活から合成甘味、酸味、松茸味などを食し、歯磨きで舌まで磨くなどの生活の乱れから、子どもだけでなく一般人までも味覚障害が増えていると思う。昔の手作り生活に戻りましょう。

花粉症に無関係のセイタカアワダチソウ

2014-10-20 08:40:31 | エッセイ
エドモントン経由でケベック・ジャンルサージ国際空港上空で旋回したとき、8月でもうセイタカアワダチソウが牧草地一面に広がっていたことを思い出す。

ここいわき北茨城ではブタバナと呼ばれてスギ花粉のように花粉症の根源として嫌われた。しかし、鉄道沿線沿いや荒れ地であれ程繁殖したセイタカアワダチソウはその繁殖に陰りが見えまたススキが盛り返している。

キク科の多年草代萩セイタカアワダチソウは北アメリカ原産1~3mにも育つ明治末園芸種の帰化植物で戦後アメリカ軍輸入物資に付着した種子で繁殖、天滴やライバルが少ないので大繁殖し日本の生態系を破壊する悪者として扱われ、アメリカシロヒトリやアメリカザリガニなどと並んで外来生物の代表である。

イネ科の花粉やスギ花粉のように風で種子を飛ばし受粉するから虫を呼ぶための美しい装飾は無必要、風まかせの受粉ゆえ多量の花粉を放出これが花粉症の原因である。が、キク科多年草セイタカアワダチソウは美しい花で貴重な花粉を風で飛ばす必要なく花粉症とは無関係である。

他に嫌われた原因は高貴な紫色に反して、英語ゴールデン・ロット(金のむち)と呼ばれているように黄金色であり、一株で4万個の種子をつけ、タンポポのように綿毛が風で舞うように見えるから背高泡立草と名付けられた。

セイタカアワダチソウの根からは毒性あるアレロバシーcis-DMEを分泌し他の植物の発芽を妨害し一躍大繁殖を成し遂げた。しかし、地下茎でも繁殖を続けたがモグラなどの駆除で糞の栄養が不足繁殖が停滞、自ら出す毒が自家中毒となり相手を攻撃した毒が強すぎ自らも傷つけ「驕れる者は久しからず・・・」で、毒の使用もほどほどにという教訓かもしれない。