オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

稚内にて

2012-10-08 | Weblog

10/8(月) 今日は月曜日なれど祝日、三連休の最後となる。ここのところ急に涼しくなった、肌寒いぐらいである。季節は確実に移ろいつつある。さて、今日は取材で訪れた、稚内での出来事をピンボケ写真と共に紹介したい。

3日の昼前、稚内空港に降り立った。羽田を8:15分の便で発ち、千歳空港を経由しての到着。羽田~稚内はダイレクト便も2便あるが、それだと午後2時から市内のホクレンショップ前で行われる毎週一回の「夕市」(野菜の即売)に間に合わない。その為、今朝は6時半前に家を出たのだ(お蔭で、弁当は作れなかった)。尤も前夜も飲んで遅くなったが・・・。

空港でレンタカーを手配する。その際に、くどく云われたのが「エゾシカへの注意」であった、やたら増えており事故が多発しているそうだ。まあ運転はカメラマンの杉田がやるので、こっちは上の空であるが・・・最近の人とは違い、小生は運転免許なるもを取得する時間と金がなかったのだ。

「夕市」まで少し余裕があった、空港からはさして時間を要しない宗谷岬の撮影を先に済ますこととした。空港から20分ほどであったか、岬の上に並ぶ風力発電の風車などを眺め、左手の遥か彼方のカラフトの島影を探しながら進んだ。少し靄がかかったようであるが、遥か彼方に島らしきものが見えたのである。おお・・・カラフトだぜ!

                         

日本最北端の碑が建つ宗谷岬の先端、記念碑の前には折足悪く観光バスの団体さんが写真を撮るのに順番待ちをしている。苛々しながらも何処も同じだなあと我慢我慢であった。そのうち、ご年配の方たちの言葉に何やら懐かしい響きを聞いた。これやぁてっきり、土佐人だ。と、検討を付けた。「どちらからお見えですか?」と訊いてみた。すると『高知からです』と返ってきた。高知のどちらですか?『いの町からです。利尻・礼文と廻ってきたんじゃけんど、紅葉がまだでさっぱりじゃった』とのこと。

                         

懐かしき故郷なまりにここで出会うとは・・・。そういえば、伊勢の取材の折には、同じホテルに、高知のすぐ近くの町の観光バスが来ていた。

日本最北端の碑と間宮林蔵の銅像、歌の宗谷岬の記念碑からは唄が流れていた。天気が良く、陽気も最高であった。が、市内には75基の風力発電があることからも示されるように、風は強かった。稚内は最北の街・風の街であった。

                     

                    カメラマンのケツから狙う・・        宗谷岬の歌碑

腹減った、飯と煩いカメラマンを尻目に、午後二時に20分前、ホクレンショップの駐車場に入った。先ずは店内を見て。野菜の値段をチェックし、野菜即売が開かれる駐車場を確認する。未だ準備は整っていないようだ・・・大判焼きを買って腹ぺらしのカメラマンに渡した。

今回の目的である「悠遊ファーム」オーナー・渡部さんの販売台を探す、一番端で販売をしていた方に訪ねると、ドンピシャその方が渡部さんであった。ご年配のご婦人二人が元気よくお客さんに声を掛け、テンポよく受け答えし、軽快に動いている。駐車場の狭い販売スペースは買い物客でいっぱいと見えた。が、後で訊くと『最近人出が少ない、高齢化のせいではないだるか。売り上げも落ちています』とのことであった。

                     

野菜即売は始まってから、三十分ほどで販売は粗終了した。一時、人出が盛んになりそれでお仕舞。買い物客を見ていると、確かにご年配者が圧倒的である。平日、水曜日のこの時間では仕事を持っている人には難しい・・・高齢になれば出歩けない。そう云うことか・・・。

                         

気になる野菜の値段だが、概ね100円、ジャガイモ三種(北あかり・メークイン・勇知イモ)、大根やタマネギ、カボチャ類だが南瓜の伯爵は300円と別格。手作り南蛮味噌が250円で絶品であった。東京のスパーで贖う半値と云うところか。

片づけを終え、トラックに販売台やケースを積み込み「悠遊ファーム」へと帰る渡部さんの後を付いて行く。ファームは、稚内の中心部から日本海沿いに下り、途中を山側に入って8kmとか。車で30分程の処である。海沿いから入ると、牧草地・放牧の乳牛が草を食み、サイロや牧舎が点在していた。

稚内は牧畜農家が殆どで、野菜の専業農家は数えるぐらいしかないとのことであった。田圃は全く見ない、無いそうだ。びゅんびゅん飛ばす車の後を、我が運転手のカメラマンはノタリノタリ・・・エゾシカの心配でもしてるのか?と思いたくなる。途中、夕陽が丘見晴らし台に寄ってくれた。ここから見える、利尻富士は、半分ほど雲に覆われていた。残念。

そして、目的の『悠遊ファーム』に到着したのは午後3時を回った頃であった。通された食堂には、今日の作業を切り上げて戻って来たボランティアの皆さんがお茶を飲み始めたところであった。

                         

                           悠遊ファーム本棟

以降は、後日につづく。 

 

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