2022年6月中旬の観察記録です。
北陸自動車道と交差する道路のトンネルの壁に、茶色のキリギリスの仲間がとまっていました。翅がなく産卵管が目立ちます。ヒメギスの幼虫だろうと思っていましたが、成虫になっても翅が短く幼虫と間違えることもあるコバネヒメギスも似ています。
念のため写真をよく見ると、小さな翅芽のようなものが見えたので、ウェブサイトなどでヒメギスとコバネヒメギスの幼虫の写真などを比べてみましたが、よくわかりません。
昆虫に詳しいNさんに写真を見てもらうと、コバネヒメギス♀の終齢幼虫ではないかということでした。
ウェブサイト『多摩川@Juku/バッタ図鑑』では、コバネヒメギスについて次のように説明されています。「20-40mm。極端に短く折り重なった翅がある。複眼の近くにも白紋が、ヒメギスに比べると太長く明瞭に見える。腹部の下側が淡い黄緑色。小さく「チチッ チチッ チチッ」と鳴く。」
「やや乾燥した、オギやツルヨシなどの背の高い河原薮とその周辺。卵で越冬、6月下旬頃に発生。」
腹部の下側の色を確認すれば、はっきりわかったのですが…。
《トンネルの壁にとまっていたコバネヒメギス幼虫♀ 2022/06/15》
《トンネルの壁にとまっていたコバネヒメギス幼虫♀ 2022/06/15》