2003~2009年に、富山県中央植物園で見かけた生きものを紹介しています。
今回は、ガの仲間のヤママユガ科ヤママユガ亜科オオミズアオ?です。
オオミズアオは同属のオナガミズアオと酷似していて、写真で区別するのは困難だそうです(まして今回は、傷んだ片方の翅しかありません)。
ちなみに、ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』に記載されていた見分け方は、次のとおりです。
「触角:オオは茶色。オナガは黄緑のことが多いが例外もある。
前翅の地色:オオは黄色っぽいことが多いが、ただし春に出るものはそれほど色の違いは大きくない。
前翅の赤紫の縁取り:オナガの方が一般的に色が薄い。
前翅の外側の黒すじ:オオは波状のことが、オナガは直線のことが多いが、中途半端なのもあってこれだけでは区別できない。
後翅の斑紋:オオでは縦長の楕円、オナガはやや大きくて円に近い。
生息環境:これは意外と重要。オナガはハンノキかその仲間しか食べないので、そのような植物がなければオオの可能性が格段に高くなる。
大きさ:一般にオナガの方が小さいが、個体の大きさも重なり、写真で区別に使うのは難しい。
これらを総合して判断する。」
「オオ 【幼虫食餌植物】 カバノキ科:ハンノキ、ヤシャブシ、ハンノキ属(※KS)【成虫出現月】 5-8
オナガ【幼虫食餌植物】 バラ科、ブナ科、カバノキ科、ミズキ科(※KS) 【成虫出現月】 4E-5,7-8」
《園路に落ちていたオオミズアオ?の死骸 2024/08/20》
※ 「庭のスズメ(2024/12/26」