11月上中旬の観察記録です。
庭の播種したポットの側面やフェンスに置いてあるレンガに、アゲハの蛹がついていました。近くにユズが2本植えてあるので、そこで育ったアゲハだと思います。
《播種したポットの側面で蛹化していたアゲハ 2021/11/06》
《播種したポットの側面で蛹化していたアゲハ 2021/11/06》
《播種したポットの側面で蛹化していたアゲハ 2021/11/06》
《フェンスに置いたレンガで蛹化していたアゲハ 2021/11/17》
《フェンスに置いたレンガで蛹化していたアゲハ 2021/11/17》
私も、レンガで蛹化した蛹を見たときには、「背景の色で蛹の色が決定される」という趣旨の内容にしようかと一瞬思いましたが、自然はそれほど単純じゃないようなので、やめました。根気がなく、きちんと詰めることができないので、中途半端。でも、わかる人が見れば、役に立つ情報もあるのかも、ということでブログをつづけています。
ちょっと古い(私が就職したころ)本ですが、『原色日本昆虫生態図鑑(Ⅲ)チョウ編』(1972)には「蛹Ⅲ(蛹化場所と蛹の色彩多型現象との関係」が簡単にまとめられています。50年たったいま、どれくらい新しい知見が積み重ねられているのでしょうか…。
この、蛹の色の不思議に心揺さぶられましたヽ(^o^)丿
面白いですよね~~~・・・
レンガに付く蛹は褐色型なのは、周りに同化して丁度いい・・・と受け止めがちではありますが、では、黒色のポットで蛹化した緑色型の蛹はどうなるのか?と言うことになりますよね。あれでは存在が目立ってしまい天敵から狙われ易くなってしまいます・・・
このことからも、アゲハの蛹は、周りの景色の色に同化する様にできているのではなく、蛹化するときの環境や足場の条件で体色が決まるようになってるんですね・・・
レンガで蛹化した個体は、蛹に成るまでにザラザラとした場所を這い続けた、そこが大きなポイント(ザラザラ=茶褐色)で、ポットのような(緑色の枝や葉も同等)場所を這い続けた個体は緑色の蛹になった。そこに、太陽の照度などが絡んで蛹の色が決定する・・・
・・・ああ、すみません。虫のことばかりお話してしまいました・・・m(__)m
虫好きなのでつい、興奮してしまいました。
こうしてみますと、虫の生態はとても興味深いものですよね。( ´∀` )
・・・長い歴史のなかで、いかに生き抜けるか、環境に適応できるかに合わせ進化し続けてきた、そしてこれからも進化し続けていくのでしょうね・・・( ´∀` )(*^^)v