2021年9月下旬の観察記録です。
猿倉山森林公園のキャンプ場に植えてあるブナの洞に、ベッコウハゴロモがとまっていました。
ベッコウハゴロモは、カメムシ目ハゴロモ科の昆虫で、『ウィキペディア(Wikipedia)』によると「褐色の前翅には2列の無色の帯状斑紋がある。日本ではこの類でもっとも普通な種」だそうです。もっとも、「もっとも普通な種」といっても、いつでも、どこでもふつうに見られるわけではありません。
どなたかの(近頃物忘れがひどいのです…)ブログで紹介されていた養老孟司さんの本『虫は人の鏡ー擬態の解剖学ー』(さっそく、図書館から借りてきました)には、普通種についてこう書かれていました。「人間はかなり勝手だから、自分の身のまわりに住んでいる虫を、要するに普通種と呼ぶのである。そのなかには、人間がいなくなったら、珍虫に変わるものがないとはいえない。…もともと『普通種』なんてものは、そうはいないはずなのである。そのかなりの部分を作り出したのは、われわれ人間だというべきであろう。」
『ブナの洞にとまっていたベッコウハゴロモ 2021/09/28》
『ブナの洞にとまっていたベッコウハゴロモ 2021/09/28》
《ブナの洞にとまっていたベッコウハゴロモ 2021/09/28》
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます