犬といつもの散歩道の一つ「アンダーパス」コースを歩いていると、歩道脇の側溝の蓋の上で、小さなネズミが死んでいました。前日の雨のためか、それこそ全身濡れ鼠です。
小さいので最初はハツカネズミかなとも思いましたが、それにしては尾が短いので、ハタケネズミの仲間す。『富山県の鳥獣』(富山県、1980)によると、富山県内のハタケネズミの仲間はニイガタヤチネズミ、スミスネズミ、ハタネズミの3種類。前2種類はそれぞれ高山性、山地性のネズミなので、このネズミはハタネズミだと思います。
富山県内でハタネズミは、「平野部の田畑に多く、…立山の上の小平(1450m)より標高の高い…浄土山の稜線部(2890m)にまで生息」(『富山県の鳥獣』)しています。
標本は、記録として活用してもらえるよう富山市科学博物館に持っていきました。学芸員のNさんでは「尾がだいぶ短いので、ハタネズミではないでしょうか。」とのことでした。
《歩道脇の側溝の蓋の上で死んでいたハタネズミ? 2018/11/07》
《歩道脇の側溝の蓋の上で死んでいたハタネズミ?(全身濡れ鼠) 2018/11/07》
《ハタネズミ?(頭胴長90㎜ほど、尾長30㎜ほど) 2018/11/07》
《ハタネズミ?(耳介を出しました) 2018/11/07》
《ハタネズミ?(後足の蹠球数が5であれば確実にハタネズミ) 2018/11/07》
《ハタネズミ?の切歯 2018/11/07》
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます