寺家公園へ、ヒナカマキリを探しに行ってきました。暖かい晴天の休日で、ふだんはそれほど車が多くない駐車場がいっぱいでした。何かイベントでもしているのか?と思いましたが、別々の家族やグループなどで、紅葉狩りを楽しみに来ている人たちでした。(結局、ヒナカマキリは見つかりませんでした。)
晩秋なので虫たちの姿はほとんど見えませんが、道端の石垣の上などにフキバッタの仲間がいました。
帰宅して、写真を見ながらあてはまる種名を探しましたが、この仲間やキマダラヒカゲ、キノコなどは苦手中の苦手です。『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』ではいろいろな種に分けられていて、生息地以外に断定的な根拠が見つかりません。この図鑑にも、フキバッタの進化と題して「フキバッタ類は翅が短く、飛翔して移動できない。そのため、地域ごとに少しづつ形態が異なることが多く、必ずしも明瞭に種を区分できるとは限らない。…などは、分布の境界で中間的な個体群も見られることがある。おそらく、これらは種分化の途中なのであろう。これらをそれぞれ種内の変異に過ぎないとして1種にまとめる考えもある。しかし、本書ではこれらを独立種(あるいは亜種)とした。微妙な分化を示す種をひとまとめに1種にするよりは、その多様性を記録する手段として種名を活用したいのである。」と述べられています。よくわかりません。要するに〝種とは何か?”ですか…。
『富山県産無翅昆虫類および直翅系昆虫類』には、フキバッタの仲間がミカドフキバッタ、ヤマトフキバッタ、ヒメフキバッタ、ハネナガフキバッタの4種が富山県内に生息する種として載せられています。ハネナガフキバッタ以外の3種を見比べ、記録数の多いミカドフキバッタかなと思いましたが、スッキリしません。
元富山市科学博物館のNさんに写真を送り尋ねたところ、ヒメフキバッタ♀だと思うとのことでした。見分け方も教えていただきました。「フキバッタ類で、《ハネナガ》は文字通り長翅なのでまず除外。《ヤマト》の翅は中途半端に短く背中の上で左右が少し重なる。《ミカド》の胸側面の黒斑はより長く現れ、腹部は緑色。《ヒメ》は胸側面の黒斑は短く、腹部は赤色がかり側面に黒斑が現れる。秋も遅くに見るフキバッタはほぼ《ヒメ》です。」
《石積みの上にとまるヒメフキバッタ 2018/11/18》
《石積みの上にとまるヒメフキバッタ 2018/11/18》
《石積みの上にとまるヒメフキバッタ 2018/11/18》
《笹の葉にとまり陽を浴びるヒメドフキバッタ 2018/11/18》
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