11月に突入しましたね。
今年も残すところ2ヶ月。
早いな〜。
先日、この土日は余裕があると言ってましたが、
どうせ骨折でそう遊べないからと
早朝にちょこっと運動して、
あとは仕事をちょこっとしようと思っていたんですが、
なかなか構図が決まらなくてめちゃくちゃ手こずり、
結局、どっぷり仕事になりました(^^;)
でも、土日のがんばりのおかげで
週に2回通院しないといけないけど、
今週の作業は順調(^^)
それと、この数ヶ月頑張って描いた装画の見本も
つぎつぎに届きました。
11月上旬発売です。
それと、中面の挿絵を担当している来年度版の教科書も届いてます。
出来上がった本は、
自分だけじゃなくそれにかかわった沢山の人の仕事の結晶なので
感慨深いものがありますね〜( ̄ー ̄)
これからも、お仕事がんばっていきたいなと思います。
そういえば、よく本の仕事は形に残るからいいねと言われます。
それに引き換え、チラシなんか見もせずに捨てられたりしますが、
でも、みんな、自分の仕事に誇りを持ちましょうよ。
チラシだってそれを出す企業は、少なくないお金を出していて、
少しでも商品が売れるように、少しでも知ってもらうようにと、
一生懸命にやっているはずです。
そういう努力に自分も力を貸しているんだということを
自覚してほしいと思います。
人の一生懸命をお手伝いできるって素敵なことだと思うんですよね。
すぐに捨てられることもあるだろうけど、
チラシで情報を得られる人もいて、
ちゃんとその役に立ててるんですから。
イラストがあることで捨ててしまうところを
目をふと止めることだってあると思います。
イラストレーターの役目に誇りをもっていいと思うんですよね。
それと、ちょっと話は変わりますが、
芸術のほうがすごくて
イラストレーションは値打ちが低いと思ってる人がいるけど、
その考え方は間違っています。
絵画とイラストレーションは存在する場所が違うので
比べるべきものではないんです。
芸術作品のオブジェとご飯茶碗は
どっちが素晴らしいかと比べるのと似ています。
芸術として比べれば、オブジェはすばらしくてご飯茶碗は陳腐でしょう。
でもその評価はあくまで芸術という場所から見た評価です。
でも、普段遣いの食器として評価するなら、
いくら素晴らしい芸術のオブジェでも
ご飯がつげない、お味噌汁もつげないのだから
食器としては無価値です。
同じように、
冊子の中のカットとしてなら、
その文章の意味を絶妙なウィットを織り交ぜた
気の利いた絵に仕上げられたイラストレーションのほうが
重厚な絵画よりも役立ちます。
画家はひたすらいい絵を描くことを考えているでしょうが、
イラストレーターはいかにいい仕事をする絵を描くかを追求する仕事人です。
立っている場所が違うのだから、
イラストレーターよりも芸術家のほうがすごいなどという評価は、
まったくナンセンスです。
ときどき、わたしの絵は芸術だ、たこさんは芸術家だと言われますが、
それは芸術のほうが優れていてイラストレーションは劣っているという考えだからでしょう。
芸術とイラストレーションは違う場所に存在する絵なので
本来、比べるものではないのだということを理解してほしいし、
わたしはイラストレーターであることに誇りを持っているので
芸術家だと言われることをうれしく思いません。
本にせよチラシにせよ、それを出そうと一生懸命にやってる人たちと力を合わせて、
自分は絵を描くという役割をはたすことが好きなんです。
最近、SNSで芸術家でなくイラストレーターであることを
卑下している人を見かけて、
それはすごく残念なことだなと思ったので
この記事を書きました。