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takoのラン日記

長崎街道/武雄〜俵坂越え

2017年05月15日 14時17分13秒 | 街道巡り
きのうは予定通り、
長崎街道の武雄〜松原の区間を歩いてきました。

写真をたくさんアップしますので
全編後編にわけて報告したいと思います。

ではまず武雄〜俵坂越えまで。

5時過ぎに家を出て
つばめの始発に乗り、肥前山口で乗り換えて武雄温泉駅に行きました。
鳥栖駅で七つ星に遭遇。
なんだかきょうはついていそう( ̄▽ ̄)

7:44武雄温泉駅をスタート。
武雄(旧柄崎(つかざき))宿の街並。

ご存知、楼門。

温泉街をつっきるかたちで街道が通ってます。

温泉街を過ぎたら田舎の集落へと変化して行きます。
会う人みなさんと気持ちのいい挨拶をかわしながら進みました。

あらら、線路で通せんぼ。
もどって踏切を通り、線路の先の街道へまわりました。

のどかな道。

国道34号線を横切り石橋をわたったら
1発目の峠越えの道です。

このダムの真ん中に旧道が沈んでます。

少しのぼったところから武雄の町が見下ろせました。
ばいば〜い( ̄▽ ̄)/

えっちらおっちらのぼり、ピークをすぎてくだりだしたら
長崎街道の表示が。
え?地図にはないけど。
行けるのかなあ?とちょっと不安になりながらも
行ってみることにしました。

整備はされてるけど、ほとんど人が来ないらしく、
地面はふかふか、というよりもずぼずぼハマりそうなくらい柔らかい。
だいじょうぶか、わたし?
いきなりひとりで来たことを後悔しだしました。
が、そう長い区間ではなく、
渕の尾峠の表示が。ここがピークかな?
それに先が明るくなってきました。
明るいところに出て、来た道を振り返りました。

明るいところは分岐でした。
突き当たってのぼりとくだりに分かれてます。
ここはくだりでしょう、たぶん。
なんせ、地図にない道なので、勘でいくしかありません。
くだりの先は草ぼーぼー( ̄◆ ̄;)
行けるのか?
地面が見えないので
マムシとかに気をつけながら
慎重に一歩一歩進みました。
なんとか進んでるうちに先が明るくなりました。
あ、出られる!と思ったら
柵が!
出られないの?
イノシシよけの柵です。
看板を見ると「開けたら閉めてね」とあるので
開けていいらしいです。
ああ、よかった〜。
このときは、
アスファルトの道がうれしく思えました(^^;)

しかし、出てきたところがどのへんだかよくわかりません。
長崎街道と書いた看板があるので
その道なりに行ってみたら、またイノシシよけの柵があり、
先は暗い林のような道になってました。
やだよ、もう。
アスファルトのほうへもどって進んで行くと
あらかじめ調べておいた道に出ました。
ああ、やれやれ、一安心Σ(;・∀・)

まっすぐにしばらく進み、国道34号線を右に左にまたいで
農道へ出たり
人様の庭先のような小道を進んだりしながら進み、
武雄市から嬉野市へ( ̄▽ ̄)
34号線を4キロほど進んだら右に入ります。
が、続いていそうな道がありません。
農家の私道か裏でなくなってそうな道だけです。
地図をよく見ると、その裏にまわる道のような路地が街道でした。
行ってみたら、先に続いてましたが、またもや庭先に入りそうな感じ。
仕方なく進むと先に行けました。
で、この先は途中から地図に道の記載がありません。
でも、進んでると、近隣の人たちがなにかの共同作業で数人歩いていて
挨拶すると、「長崎街道を行ってるんですか?」と聞かれました。
ビンゴー!
「この道続いてますか?」と聞くと
「行けますよ。でも、ひとりじゃちょっと危ないかもしれませんよ」とか
「だいぶ長いですよ」とか
「あぶないから、棒かなにか持っとかんと」
「携帯が通じるか確認しとったがいいですよ」
などと言ってくれました。
みなさん、親切な方たちばかり(^^)
でも、イヤな予感・・・
予感的中( ̄◆ ̄;)
はいはい、確かに長崎街道なんですね。
う〜ん、なかなか薄気味悪い。
途中で分岐がありましたが、たぶん下りだろうと、
ここも勘で進みました。
約1キロほどでアスファルトの広い道に出られました。
ああ〜、アスファルト、ラヴだわ〜( ̄▽ ̄;)

少し下ると、むこうに嬉野の町が見えてきました。
ああ、うれしい〜。ほっとしますね〜。
昔の人も、こうして山越えして集落が見えてきたときは
うれしかったろうな〜と思いました。

くだりきると分岐です。
塩田道との合流点です。
長崎街道は佐賀県内で大きく3つに分岐しています。
牛津で多良海道へ。肥前山口で塩田道へ。
そしてわたしが通っている柄崎道です。
塩田道とはここ嬉野で合流します。
多良海道は諫早で合流します。

嬉野の街並。
嬉野は市街地では区画整理で街道はだいぶなくなっています。
東の構口の跡。わたや旅館の近く。

西の構口の跡。大正屋の前。

市街地を抜けたら34号線をまたいで山がわへ行きます。
きれいな水路脇を進みます。

嬉野の町ともお別れです。

これからこの区間の最大の難所俵坂越えです。

軽く坂をのぼり、
34号線をまたぎます。
旧道の入口がわからず、なにやらせまい急な階段があったのでのぼってみました。
先には道はありませんでしたが、
もう少々道が道の体をなしてないのには慣れてきたので、
まあいいやとかまわず草むらを進むと
数メートル土手をのぼればあぜ道があったので、そのまま進み、
あぜ道を進むとコンクリート打ちの農道に出ました。
すごい急坂。
すばらしい景色です。
もう、こんなところに畑を作るなんて、
農家の人たちに対しては尊敬するばかりです。

一旦国道におり、渡ってまたすぐ旧道に入ります。
小さな集落があり、お茶の精製をしていていい香りがしてました。
集落を抜け急坂をのぼると
関所跡です。
関所があるということは、ここが国境だということです。
関所跡の碑の右の石は国境石です。「従是北佐嘉領」とあります。
いよいよ長崎入り間近です( ̄▽ ̄)

この先は34号線に合流し
旧道の入口とおぼしきところにはラブホがあって道は探せません。
そのまま峠のピークは国道で越えました。

くだりだして道のわきに国境石がありました。
上が折れてなくなってますが「従是南大村領」の下半分「南大村領」とあります。
ついに長崎入りです( ̄▽ ̄)/

少し行くと旧道に入りました。


ああ、来たよ来たよ、この足で長崎にヽ(・∀・)ノ
昔の人も、こんな高揚感を味わったんでしょうか。

とはいえ、まだまだ峠道は終わってません。
またイノシシよけの柵です( ̄◆ ̄;)
やな予感・・・

のどかな農道の先には古そうな小さな石橋。
その先・・・見えないんですけど・・・

これ道って言わないよね。

勘弁してください。
ここはさすがにまずいでしょ、と思いつつ進むと
道はなくなってました。
脇に数百年前からあったであろう古そうな石が
小さな水路に渡してあって、そこを渡ると急な土手。
もしかしてこっち?!
いよいよ道じゃないけど・・・
そこをよじのぼったら小さな茶畑の脇に出ました。
その先にコンクリートを打った小道があって
のぼると国道に出ました。
あ〜、よかった。
きょうは何回こんな思いしてるかなあ、と思いました。

で、地図によると、
今度は国道を渡って向こう側を行くようになっています。
見ると道がありました。
また柵だよ・・・
心が折れました(;・ω・)
いいよ、行かなくて。
国道行こう。

小倉からここまで、ずっとできるだけ忠実に旧道をたどろうと思ってきましたが、
ここで心折れました( ̄◆ ̄;)
もう、いいです。
安全第一。
これでいきましょう。

このあとも、農道をうねうねと進み、
途中、長崎街道の表示が草むらを指しているところがありましたが、
「いや、いいです」と、コンクリートの農道をそのまま進みました。
大村湾グリーンロードに合流し、やっと峠道ともお別れです。

高速の橋桁のあいだから大村湾が見えてきました!
ここまで下りてきました。
もうすぐ彼杵の町です。

後編につづく


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