黒鉄重工

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北米project 3 ~Encouragement of Canadian Rockies. その16 【2015/07/08~18】

2016-07-05 22:46:00 | 海外旅行記

2015年7月11日(土)17時36分
アルバータ州ジャスパー VIA鉄道ジャスパー駅

列車の撮影がひと通り終えたのと列車への補給作業でホームに居づらくなったのとで、一旦ホームから離れます。



カナディアン号から降りた乗客を出迎える観光バスが何台か停まっていたのでついでに撮影。
ブリュースターのPrevost H3-45 (2nd generation)。ブリュースターは創業してから100年以上続いているカナディアンロッキーにおける観光業の最大手です。この後もちょくちょく出てきます。



ブリュースターのMCI 102-EL3。ぬるんとしたフロントと大型バンパーが特徴。



Prevost LeMirage XL。事業社は不明。
ステンレスボディ、肩までかかった窓ガラス、角型ライトと中々要素の多いバス。角型ライトが左右1灯ずつというのは昔のエアロバスみたいです。



Prevost H3-45 (2nd generation)。上のバスとはライトケースの形状が異なります。
上のバスなんかは初代と2代目の中間の要素を持つバスなんでどっちつかずなんですが、当方ではフロントガラスが4枚なのが初代、2枚なのが2代目という風に分けていますのであしからず。・・・どうでもいいな、こんなこと。



Prevost H3-45 (1st generation)。こっちが4枚窓の初代ですね。
銀色の通常塗装ではない水色のバスですが、これは路線バス用のブリュースターコネクトという車両。カルガリー~バンフ~ジャスパーを結んでいます。



ジャスパー駅の駅舎の中はこうなっています。小さい駅舎です。
VIA鉄道のカウンターの他にレンタカーも入っていて、ここで借りることが出来ます。我々もここで2台目のレンタカーを借ります。
手続きが済むまで外で待っていると・・・。



!?
ジャスパー駅にロッキーマウンテニア鉄道の列車が入ってきました!これはノーマークだった・・・。
急いでホームに向かいます。ちなみにカナディアンはいつの間にか出発していました。



列車はバンクーバー~ジャスパーの「ジャーニー・スルー・ザ・クラウド」号。
先頭の機関車はEMD GP40-2LW形RMRX8014(ex-CN9633)号機。元カナディアンナショナルからの中古機だったこともあってボンネットが車幅いっぱいにまで広がっているワイドキャブというタイプです。
報告記号の末尾がXなので、列車の運転はCNに委託しているようですね。



次位機関車はEMD GP50形NREX2906号機。色が地味だしロッキーマウンテニア鉄道の報告記号とも異なりますが、これはNational Railway Equipment社所有の機体。リース機ですね。
新製配置はシカゴ&ノースウェスタン鉄道(CNW5056)でしたがユニオンパシフィックに買収されたり別のリース会社に譲渡されたりで現在に至ります。



さて、これらの機関車はもとは貨物機です。前回貨物機が客車を運転しようとするとどうなるかと書きましたが、その答えのひとつがこの電源車(RM9270)を造ってしまうです。これでHEP用のサービス電源を供給するのです。
ロッキーマウンテニアは夏期しか運行しないから蒸気暖房はいらないし、客車には車軸発電機を備えればいいのかもしれませんが、恐らく車軸発電機だけでは供給が足りず不安定だったのだと思います。
前回書いたように日本と違って電源車というジャンルは元々存在しないので、改造車となります。グリルが車体各所に開けられていますが、種車は荷物車だろうなというのが一発で分かる程度には原型を留めています。元々はCNが1954~1955年に製造したものです。



RM3217。乗務員用の客車です。事務作業とか休憩とかするんだと思います。これも元はCNの客車。
RMの客車の塗装は紺と金と白の流れるような塗装が秀逸ですね。



RM2006。シルバーリーフ用客車です。窓が大きくなっている他、乗務員車と較べて車体が綺麗になっています。まさか車体載せ替えまではしてないとは思いますが。



RM2002(?)。食堂車っぽいような気もしますがよく分からないです。
後ろのウルトラドームは昨日も見たしパスしました。



ロッキーマウンテニアの列車の前にはVIAの列車が対面するように留置されていました。
ジャスパー~プリンスルパート線(旧スキーナ号 5/6列車)の列車でしょうね。そういえばカナディアンがジャスパーに到着する直前にこれと並走していました。
スキーナの列車が先着して、まず乗客をとっとと降ろしたら一旦退避して、その後カナディアンが到着。カナディアンが発車したら再びホームに付けて乗客の荷物を降ろしていました。また退避中に方向転換を済ませていて、翌日のプリンスルパート行き5列車に備えています。

ジャスパー~プリンスルパート線も面白そうな列車です。起点と終点がどっちも田舎です。せめてジャスパーの方はエドモントンまで延長してもいいんじゃないと思います。プリンスルパートは港湾の町です。太平洋を渡る貨物はここに集まるとかなんとか。
乗車時間は2日間と長いのですが寝台車は連結しておらず、途中のプリンスジョージのホテルで一泊するようになっています。
やはり観光色の強い列車で、パーク形ドーム車とパノラマドーム形客車を連結しています。特にパノラマドームについては、ここに連結するのかと思いました。全3台中の2台をジャスパーで見ることになるとは。カナディアンでこれに乗れたのはラッキーだったんだなと改めて感じました。

脱線しますが、ビクトリア~(バス)~ポートハーディ~(フェリー)~プリンスルパート~(鉄道)~プリンスジョージ~(バス)~バンクーバー~(フェリー)~ビクトリアの経路で一筆書できます。一週間くらい移動しっぱなしという過酷な旅ですが面白そうで、ちょっとやってみたいですね。特にポートハーディ~プリンスルパートのフェリーはフィヨルドの間を航行するのでとても風光明媚なんだとか。

機関車はF40PH-3D形VIA6451ですね。他に荷物車とエコノミー座席車が1両ずつ。・・・短いですな。



引きで撮ってみる。奥の貨車は運材車です。



ロッキーマウンテニアの方も。

この後レンタカーを受領して、近くにあるB&Bへチェックイン。そしたら夕飯を食べに行きました。普通のA&Wのハンバーガーでした。
これで4日目は終了です。翌日へ続く。


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