黒鉄重工

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ゴールドストリームでサーモンラン見物 前編【2015/11/09】

2017-11-09 23:26:00 | 日常記
11月のビクトリアは鮭の遡上、サーモン・ランが見られる季節です。
遡上が見られる場所は何箇所かありますが、中でもビクトリアの北西部にあるゴールドストリーム公園の遡上が有名です。鮭の数がここが多いからだと思われます。
昨年2014年にも訪れましたがもう日が暮れそうな時間だったので、消化不良感が残りました。今年はそれを晴らしますよ。



さて、ゴールドストリーム公園のサーモン・ランが見られる場所はここです。トランスカナダハイウェイ1号線沿いにあります。ここを訪れるに当たって困るのは、公共交通機関が通っていないことです。自家用車で行くのがベストなのです。
でも私は車を持っていません。近所なので高いお金を出してレンタカーを借りて行くほどでもありません。そうなると大正義チャリンコで行くわけです。まずは近くの町のランフォードまでバスに乗っていって、そこから自転車を漕いで1号線沿いに行くのが最短です。
でも、1号線は自動車の往来が激しく道幅も広くないので、できれば自転車で通りたくない・・・。

ここで、ゴールドストリーム公園の地図を見てみます。
グーグルマップでは出てこない遊歩道が書かれています。いくつか経路がありますが、ここを歩いていけばあまり車道を通らずに到達できそうです。この案で行くことに決定しました。



最初にBCトランジットの#50系統Langford行きに乗って、終点のランフォード・エクスチェンジ Langford Exchange まで行きます。ここで#58系統Goldstream Meadowsに乗り換えます。
使用するバスは小型車のArboc SOM28Dです。写真のバスは#52系統ですが、#58系統に乗りましょう。車内は同じサーモンラン目的と思われる若者で中々の乗車率でした。



降りるのはHumpback at Rock Hillというバス停ですが、BCトランジットは次に停車するバス停を放送や表示器で案内しない初見殺しのバスなので、事前にグーグルマップで降りるバス停の周辺の地図や景色を叩き込んでおく必要があります。
ここから自転車を漕いでゴールドストリームのキャンプ場へ。



ここで地図を確認。
現在地からゲストハウスの文字の上にある車道から遊歩道に進入します。そこから川を渡って右へ向かい、Prospector's Trailを歩いて駐車場まで進出します。駐車場からは1号線の脇にそって走る遊歩道があるので、ここを進めばサーモン・ラン会場へ楽に辿り着けそうです。この経路で行きましょう。



つらい・・・。
遊歩道とは言うけど、これは山道。森の中を進みます。しかも自転車を転がしながらの行軍です。なんだかオブローダーになった気分だ・・・。でも楽しいぞ。



川を渡ります。川っていうか沢。
雨季なので雨っぽいのもありますが、とにかく湿っぽい森林です。苔も生えまくりです。



右手にゴールドストリーム川が見えてきました。サーモン・ラン会場を流れる川の上流なので、ここにも鮭がいるはずです。
ちなみにゴールドストリーム、つまり金の奔流という地名は、この辺りにあった金鉱がことが由来だそうです。昔のこの辺の産業は鉱業と林業でしたからね。



こういう山を歩くのは滅多にないのでやはり楽しいですね。
ベイマツが乱立する松林かと思いきや雑木林なんですね。苔も濃いですし、あまり手を付けられてないのではないでしょうか。
ちょっと岸まで降りれそうなのでいってみましょうか。



あいや、いますねぇ~。大漁じゃないですか。



すでにカモメが狙いをつけています。山の中にカモメがいるって場違いだなぁって。



すごい光景だな。まだ序盤なのにこんな。



川底が砂利で水深数十cmの川が産卵に適しているといいますから、ここは絶好の場所でしょうね。



いるぞいるぞ。



かもめ。



川を渡ります。ああいま豊かな森の中にいるのだな。ビクトリアから十数kmのところにこんなところが。



川の深みのあるところへ。ここは流れが緩いので、鮭もたくさんおります。



産卵している・・・というかは産卵場所を奪い合っているご様子。



一生に一度の大イベントに誰も彼も必死。



勝負が決したらしい。



イチャつきやがってからに。



虫の息(魚だけど)の鮭。もうボロボロです。



死んで打ち上げられた鮭。この後カモメの餌になるのでしょう。
こういう死骸もあるので、辺りは魚臭いのです。山の中なのに。

まだ会場に着いていませんが今日はここまで。


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