黒鉄重工

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静鉄1002Fのラストランを見に行く 前編【2017/03/17】

2018-07-30 23:11:23 | 鉄道撮影記
2017年3月18日。
少し前に静岡鉄道1000系1002Fに引退ヘッドマークが装着されたのでそれを見に行ったわけですが、3月18日をもってA3000形と交代する形で引退しました。
この日はまず長沼工場で1002FとA3002Fを並べて展示。次に新静岡~新清水を往復する1002Fの臨時列車を運行。新静岡のホームでしばし展示後、柚木行きの臨時列車を以て最終列車、という行程でした。
いわゆるラストランイベントはあまり食指が動かないのですが、今回はゆーて地元やし、ということで行ってみることにしました。


引き継ぎという形で並べられた1002FとA3002F。
A3002Fの塗装は既に知られている通りパッションレッドです。「いちご」がモチーフなのですが、静岡のいちごは栃木や福岡のに比べるといまいち知られてないので、もうちょいどうにかならんのかなと。「章姫」言われても知らんやろ君たち。


この日はA3001Fも車庫の車庫にいました。


1502号のヘッドマーク。


コルゲート板がこの時期のステンレス車の特徴。一大勢力を誇る東急8500系と南海6000系の牙城もいよいよというかようやく崩れるのでコルゲート車もあと十年したら貴重な形態になるでしょうね。


なんだかんだ慣れ親しんだ顔なのだ。


A3000形は今までまじまじと細部を見たことがなかったので、コレを機に観察してみます。
台車はTS840/TS841です。写真はTS841。ちゃんと改良してあるようですが、1000系と基本的には同じ台車だったはずです。原型は40年以上前の台車なので、これを採用するとは思いませんでした。
A3000形の最初のプレスリリースで出た形式図の台車がこれだったので初めは1000系から台車を流用するのでは?とか果ては車体更新でお茶を濁すのでは?と予想も立てたものです。


検査表記類。
クハA3500形の自重は29.9tで、クハ1500形の23.5tなのでたいぶ増えました。クハにも床下機器が多く積まれているからでしょう、というか見た目上はクモハよりもクハの方が床下機器が多いです。それでもクモハA3000形も34.3tあって1000系の32.7tよりもやや重いです。
てっきり軽量ステンレス車体で軽量化されてるかと思っていましたが、当時よりも搭載機器が増えているということでしょうか?




警笛は空気笛とミュージックホーンの2種類です。ミュージックホーンの旋律は1000系と同じです。


横から見ると、A3000形は1000系の楔形の前面形状を継いでいるんだなとか思います。


車内にも入れました。中吊り広告などはほとんど撤去されていて、1002Fの写真が飾られていました。


運転室には花束。
勤続44年、お疲れ様なのです。


東急車輛のステンレス車両がまだバッド社の技術ライセンスで造られていたことを示す板。英語で書いてあるところがミソ。
今は東急車輛もバッドもどっちも名前は消えてしまいました。


最後に並んでいるところを撮影して長沼工場からは撤収します。

今日はここまで。