なんとなく記録しておいた気温計。摂氏38度です。カナダは摂氏表示なのね~。このように普通に猛暑日なんですが、湿度が低いおかげか不快度はそんなに感じなかったです。
WE GO Nova LFX 60’ (#5210)。
ここらへんは市街地ですねえ。低層の古っぽい建物が並んでいるので、ちょっと昔の市街地でしょうか。
んで、列車の撮影をしにナイアガラフォールズのバスターミナルへ戻ってきました。
ちょうどコーチ・カナダ(Coach Canada)のMCI J4500 (#85002)。車両番号の丸文字書体とバンパーのフォグランプが特徴的。トロント行きかなにかの高速路線バスだったと思います。
ここまで乗ってきたナイアガラフォールズ・トランジット (Niagara Falls Transit)のNova LFS (#1396) #102系統病院行。
反対側から。このLFSは4代目ですね。
列車の撮影地は目星をつけています。昨日も立ち寄ったワールプール・ラピッズ橋(左)を渡る列車を押さえます。橋の下を流れるナイアガラ川がアメリカとカナダの国境なので、ちょうど国境を通過する列車を見ることとなります。これはおいしい状況です。
アメリカ側のナイアガラフォールズ駅を出発したアムトラックの列車が川の右岸へ差し掛かりました。
今まさに国境を通過しているアムトラックの列車。この列車は「メープルリーフ63号」です。
メープルリーフ号は、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨークのペンシルバニア駅(ペン・ステーション)からエンパイア・コリドー線を経由してカナダ・オンタリオ州トロントのユニオン駅まで走る国際列車です。トロント行が63列車、ニューヨーク行が64列車です。全区間の運転距離は875kmで運転時間は12~13時間です。なお飛行機だと飛行時間2時間だそうですから、ちょっと勝負になりませんね・・・。
列車はアメリカ側はアムトラック、カナダ側はVIA鉄道が運行します。ただし車両はアムトラック側の片乗り入れです。
先頭はGE P42DC形というアムトラックの標準型ディーゼル機関車です。客車はアムフリートという平屋建ての座席車です。ニューヨーク側の路線は建築限界が狭いので二階建てのスーパーライナーが走れないのだそうな。編成は機関車1機と客車は座席車4両と最後尾にカフェ車1両を繋いだ6両編成です。
橋から歩いてすぐが次の停車駅、カナダ側のナイアガラフォールズ駅なので、すぐに追い付くことができました。乗客はこの駅でカナダの入国審査を受けるので、停車時間も長いです。乗務員交代も行われていることでしょう。
国境駅なのですが割とすんなり構内へ入ることができました。P42DC形は131号機でした。
アムフリートを見たのはこの時が初めてでした。かまぼこ型の断面をした丸みの強いステンレス車体が特徴的です。これはメトロライナーという電車特急の流れを汲む物です。黒鉄重工コードネームでは、ステンレス版500系と呼んでいます。
厳密に言うとこれはアムフリートII型という車種です。II型ということはI型もあるわけで。違いは扉の数です。I型は片側2扉、II型は片側1扉です。それぞれの数字が入れ違いになっているのでややこしいですな。
これもまた特徴的な台車です。正体はパイオニアIII台車です。ただし特徴的な車輪よりも外側に配置されたディスクブレーキは内側にあるみたいです。
パイオニアIII台車は日本でも初期の東急車輛製ステンレス車両に採用されていたことでお馴染みです。残念ながら日本の鉄道では相性が良くない部分もあり根付きませんでしたが、本家アメリカでは未だに台車交換されることもなく使用され続けています。まあアメリカの車両メーカーがアメリカの線路に適合するよう台車を設計されているはずなので、相性は良いはずなんですよ。
最後尾に連結されたカフェ車。窓割りが座席車と異なるのです。あとは扉も片側2箇所なのでアムフリートI型というのも分かります。
駅舎の室内は列車の運行前後にしか開いていないみたいなので、にゅるんと入ってみました。観光客ばかりですね、そりゃ。
そろそろ出発です。
アメリカらしい無骨で頑丈さを感じさせる外観が好きなんですよ、やはりP42は。新型機のシーメンス・チャージャーはちょっと垢抜けてきていて、慣れるのにまだ時間がかかりそうです。
ナイアガラフォールズ駅をゆっくりと去っていきました。
というところで今日はここまで。
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