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カナダの旧車展示会で魅惑のアメ車を堪能する その8【2016/5/28】

2020-08-12 20:47:53 | 日常記
シボレー・アパッチ(1959年式)
ピックアップトラックですが、マッスルカーのような押し出しの強いフロントが素敵なような合ってないような。


フリートサイドのバッジ。これは荷台の形態を表すものです。


荷台を見れば分かります。「フリートサイド」はタイヤハウスが荷台の内側にあるものを指します。タイヤハウスが出っ張る分、荷台の実用性が幾分か下がりますが、ボディ側面がスッキリとして見た目が良いです。
一方、タイヤハウスが荷台の外側にあるものを「ステップサイド」と呼びます。荷台がフルフラットになる代わりに車幅が広くなってしまう欠点があります。
どうやら軽トラのように荷台の高さを上げるとかホイールを小さくするとかという考えはなかったらしいです・・・。

今までに見てきた’30~’40年代のピックアップを思い出してもらえれば分かりますが、昔々のピックアップはステップサイドが主流でした。1960年代からフリートサイドが登場し始めそこから数十年は両者選択式でした。しかし近年はフリートサイドが主流のようです。
ちなみにフォードのピックアップでは呼び名が異なり、フリートサイドは「スタイルサイド」、ステップサイドは「フレアサイド」と呼びます。GMCやクライスラーでもそれぞれの呼び名があるみたいですが脱線が過ぎるのでここでは割愛します。


コンビランプへと繋がる側面の突起がスポーティな側面です。ここら辺はフロント同様、マッスルカーのエッセンスが入っているんだと思います。実用性よりも見た目を大事にしたい消費者に人気があったのかもしれません。


フォード・フェアレーン500スカイライナー(1957年式;初代)
これ、先日のパレードで走っていた個体じゃないですかね。


運転席。紅白で派手。
エンジンはサンダーバード用のフォード・FE 390型6.4L V8エンジン、トランスミッションはフォードC6型ATに交換されています。


なんでかA&Wのハンバーガーセットがありますが謎。一応、A&Wがこの展示会のスポンサーの1社ではありますが。


自動で出し入れできるハードトップ。なぜか中間形態で展示してあります。パレードの時もこんな感じでしたから、よっぽどハードトップを自慢したいのか、あるいは故障してこの状態から動かないんだと思います。
この装備は1957~1959年式だけのもので、35年間倉庫にしまってあったものを発見して手に入れたようですから、自慢したくもなるかも。
中にある赤い箱はトランクなのか、ハードトップを動かす機械が入っているのか・・・?


うしろ。


フォード・モデルAスポーツクーペ(1929年式)
モデルAは手頃なホットロッド改造車のベースにうってつけだったみたいで、改造されまくったみたいです。これはまだ大人しい方ですが、シャコタンだし屋根もやけに低いしエンジンはシボレーのV8に交換されているし、元ホットロッドをそれっぽく復元したんじゃないか説を提唱します。


後ろから見ると低車高が目立ちます。床に説明書きがありましたが、撮影していなかったので謎。惜しいことした。


ダッジ・ダートスウィンガー(1969年式;4代目)
ここにダッジ車が出てくるのは初めてですが、知らない車です。初代は大型車として登場したものの代を重ねるごとに小型化していって、最終モデルの4代目では小型車の分類になってしまいました。


前。


エンジンはオリジナルだそうな。


運転席。


後ろ。


フォード・アングリア(1949年式)
フォードはフォードでも、これはイギリスの現地法人が生産していたイギリス車です。当時のアメリカ自動車メーカーは、海外拠点ではそこの実情に合わせた自動車をそれぞれ開発していました。アメリカ仕様に開発されたアメ車を海外に輸出しても現地で売れないですからね。ブリティッシュ・フォードは私でもなんとなく知っている程度には独自路線を出していたと聞きます。
アングリアは、ブリティッシュ・フォードの大衆車として、モデルチェンジを重ねながら1960年代まで販売されていました。アングリア (Anglia) というのはイングランドのラテン語名です。日本人がカッコつけて英語を使いたがるのと同じ感覚でイギリス人はラテン語を使うんだそうな。


後ろ。イギリス車なんですが、左ハンドル車でした・・・。


プリムス・AARクーダ(1970年式;3代目)
バラクーダの派生型で、トランザムレースのホモロゲーションを取得するためのレース仕様車の市販車版。なおトランザムレースは優勝できんかった模様。
AARというのはAll American Racesの頭文字から。


エンジンは5.6L V8に6パック(2バレルキャブレター*3つ)装備の仕様でした。この個体もオリジナルのエンジンを保っています。これがAARクーダのステータスなのでエンジンを交換するわけにはいかんでしょう。
左後輪の前からクロームのサイドマフラーが出ているのにも注目。あれもAARクーダの特徴です。

あくまで公道仕様だからなのか、内装はガチレースのようなスパルタンなものではないんですね。


サーフラインを流れる黒帯とAARクーダのマークがイカスやつです。マゼンタのボディカラーも目立つこと間違いなしですね。

というところで今日はここまで。


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