2018年4月28日(土)8時25分
富山県中新川郡立山町 大観峰駅
ロープウェイを降りて大観峰駅へ着きました。大観峰駅は外に出られるわけではないのでここでは特に何をするでもなくすぐに次の乗り物へ乗り換えます。
第5区間は、立山トンネルトロリーバスです。再びのトロリーバスです。関電2019(令和元)年から関電トンネルトロリーバスが電気バスに転換したので、日本唯一のトロリーバス路線になりました。
第8走者:立山黒部貫光立山トンネルトロリーバス(8000形)大観峰8:30→室堂8:40
乗るのはこれ、8000形。TKKだと東急ですがな。車両は関電300形と同じものですね。
関電トンネルトロリーバスと比べるとやはり乗客が減っています。今回は座れました。片道通り抜けする人というのはまあそれほどいないということでしょうね。
室堂駅着きました。こちらのトロリーバスもいずれは車両更新が必要になりますが、その時にはトロリーバスを維持するのか関電のように電気バスに転換するのか、気になるところです。車両製造費と人員確保の点から、電気バスになるんじゃないかと予想しますが。
室堂は立山黒部アルペンルートの一大拠点となっています。なんと山岳ホテルも建っています。登山家がたくさん泊まっているんだろうな。
あとは室堂といえば、シーズン開始直後だけのお楽しみ、雪の大谷があります。室堂は豪雪地帯かつ吹き溜まりの地形のため積雪がエグいことで有名で、積雪10mくらいはザラなんだそうな。冬が終わると、道路に沿って積もった雪を除雪しきますが、そこにできた道路は路肩が雪の谷というか壁になっているのです。これを観光地化したのが雪の大谷です。
表に出てバスロータリーへ。すでに雪山がエグい。あれ全部雪で、地形じゃないらしいぜ。
立山熊太郎という除雪車だそうな。これで10m積雪を除雪できるのか?と疑問でしたが、やはり一度で除雪しきれるわけもなく何度も少しずつ削っていくようです。大変だなこれは。
室堂から美女平までは普通の自動車道で、移動手段も観光バスです。ただし一般車は乗り入れ不可。
割とひっきりなしに来ます。これは富山地鉄観光のふそう・エアロバス
ではでは雪の大谷翔平へ。このように一部の区間は徒歩で大谷を満喫できます。脇をバスが通るので少しおっかない。画面の大半が白い・・・。
脇道あり。こっちは普通に雪山の上にできた雪道です。帰りはこっちを歩いてみますか。
では雪の大谷を歩くぞ。この時点でだいたい6mくらいか。
雪が地層になっています。雪が降るたびに層が重なっていくのです。下層の方は上からの荷重で締め固められてしまいもはや氷になっています。
一口に雪と言っても気象条件で雪の性質も変わるので、その道のプロが見れば雪を見ただけでその日の気象が分かってしまうのです。この年は、最下層がざらめ雪(丸くて大粒の雪:温かい日に降雪)、その上はほぼ締り雪(白くて細かい粒:寒い日に降雪)です。さらに表層は中国からの黄砂が混じっているんだそうな。
という説明書きがありました。ありがたい。
これはあれですよ、フラッペスノーランドですよ!まんまじゃないですか!
【マリオカート64】フラッペスノーランド【フラワーカップ】
ここらへんが大谷の最高地点。この年は高さ17mでした。バスと比較すると背が高いのが分かるでしょう?
ちなみにバスは立山黒部貫光の日野・セレガRハイブリッド(立山50)。
背が高い・・・。夏までにはこれ全部溶けちゃうんだもんね。
しかし空がめちゃくちゃ快晴だ。高地だとこうなりやすいのかな。
雪の大谷の歩きで行けるところの終点。ここから先はどのみち高さが低くなっていって迫力も減りそう。
白い山、青い空。これは良い日に来れたなぁ。良い。
自然の猛威が感じられる雪の大谷を現代文明の必需品自動車が通り抜けるのだ。
帰りは道路脇の雪道を歩きます。
世紀末系SF映画にこういう安住地を求めて大移動する生き残った人類の絵ってあるよね。まさにそんな感じ。
帰り道で見えたホテル立山。日本で2番目に標高の高い位置にあるホテルです。見た所館内は平地のホテルと遜色ないものですが、立地が立地だけに料金が高くてなかなか利用しづらいものが。
というところで今日はここまで。
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