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ビクトリアの沿岸要塞跡地を見学する その1【2016/3/16】

2020-01-25 22:30:38 | 日常記

2016年3月16日。
長大な北米project 4も書き終えて、ようやくカナダ編の時計の針を進めることが出来ました。その翌週に訪れたのは、ビクトリアの西部にあるコルウッド (Colwood)という地区にあるフォート・ロッドヒル (Fort Rodd Hill)・・・つまりロッドヒル要塞というカナダの国定公園。
訪れた時はあまり理解せずに行ったので中に入って驚きましたが、ここは沿岸部に建てられた軍事要塞の跡地です。どういう要塞なのかはこの後説明していきます。
が、あまり深入りするとまた執筆が長引きそうなので、ここでは軽めに済ませます。 もう少し掘り下げるのは同人誌でやろうかなぁと思います。まあいつ書けるようになるのか今の所未定なんですけども。

ロッドヒル要塞へは、路線バスのBCトランジットに乗ってColwood Exchange - Westshore Rec Ctrで下車します。ビクトリアのダウンタウンからだと#50系統、#61系統のバスに乗ればよいかと。
そこからは歩いて行きます。私は自転車に乗って行きましたが。



要塞の入り口には対空砲が鎮座しています。アハトアハトかしら・・・いや違いました。
これはアメリカ製のM1 90mm高射砲です。最大射程高度は3万ftで、発射間隔は22発/分。
1950年代にカナダ陸軍が使用していたものです。この要塞では使っていませんでしたが、ビクトリア・エスクイモルトでは実際に使われていたようで、これはそこのお古でしょう。




足ですね。



砲の向きや角度を調整する的なハンドル。



ここに兵士が座るのだ。
高射砲は複数台をまとめて1ユニットとして運用していたはずで、しかもそのユニットは1つの射撃管制の下で指揮されていたはずなので、高射砲は管制に指示されたように砲を調整していたんだと思います。自分勝手には撃てないのよ。



諸元が表示される的な表示盤だと思います。



これ、引き金ですかねぇ(適当)



とりあえず色々な角度から写真を撮っていました。


ロッドヒル要塞は、この位置にあります。要塞の北側は湾があり、その入口はちょっとした海峡になっています。この湾の東側はカナダ海軍の太平洋側の基地、エスクイモルト基地になっています。そのさらに東側にはビクトリアのダウンタウンがあります。
という地勢からして、この要塞は海軍基地およびビクトリア防衛のために建てられたのだということが読み解けるわけです。
ロッドヒル要塞は1897年に竣工して1956年まで使用されていました。
この要塞1箇所だけで防衛できるのか?という話ですが、ここらへん一帯には大小の砲台陣地が点在していました。その一部は今も跡地として残っています。そのうちの1箇所は後日訪れます。
で、その中で一番規模の大きいのがロッドヒル要塞なわけです。


地図です。今は地図の下側にある赤い屋根の受付の建物にいます。そこからまずは地図右側の塀で囲まれた砲台陣地へ行きます。そしてだんだん左側へと進んでいく感じですね。


コンクリートで出来た塀にある門を通って砲台陣地内へ。物々しいのですよ。
ロッドヒル要塞には3基の砲台陣地が保存されていますが、最初のここは上部砲台 (Upper battery) と呼ばれるものです。


塀の高さがめちゃ高いです。陸からの侵入対策でしょうけども。
塀の真ん中あたりに空いている縦長の穴は、そこから銃を出してやってくる敵を撃ち殺すためのものです。日本の城の塀によくあるアレと同じです。


門の脇にある守衛室。


中は普通に事務所みたいに使われていたようです。


家具も残されています。


守衛室裏側。謎の出っ張りがありますけど、なんだこれ。


守衛室から砲台までの道は開けた草地になっています。こういうところはなんというかカナダらしい雰囲気を出しています。日本だったら草木が生い茂っている印象しかないですよ。

というところで今日はここまで。




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