黒鉄重工

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作ったキャラクタープラモ・その他まとめ

2017-09-10 19:57:09 | 模型まとめ
これまでに作ってきたキャラクタープラモ・その他雑多を時系列順にまとめています。
他のジャンルのプラモデルはこちら。

【ガンプラ】
【航空機】
【艦船】
【自動車・AFV】


2019/5/28 更新




【ノンスケール 日本帝国斯衛軍 武御雷Type-00R】




【1/50 EF65形105号機ユーロライナー】



【1/60 居酒屋ジオラマ】




【ノンスケール ソ連軍 Su-37UB チェルミナートル(紅の姉妹搭乗機)】




【1/48 M9 ガーンズバック(メリッサ・マオ搭乗機)】




【ノンスケール 日本帝国軍 XFJ-01b 不知火・弐型(タリサ・マナンダル搭乗機)】

作った自動車・AFVプラモまとめ

2017-09-10 19:56:31 | 模型まとめ
これまでに作ってきた自動車・AFVプラモを時系列順にまとめています。
他のジャンルのプラモデルはこちら。

2020/7/3 更新























作った飛行機プラモまとめ

2017-09-10 19:56:06 | 模型まとめ
これまでに作ってきたガンプラを時系列順にまとめています。
他のジャンルのプラモデルはこちら。

2020/7/3 更新























































































作った艦船プラモまとめ

2017-09-10 19:51:47 | 模型まとめ
これまでに作ってきたガンプラを時系列順にまとめています。
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2020/7/3 更新



















































第5回水上機大撮影大会【2015/8/24】

2017-09-09 23:54:49 | バス・航空機撮影記

2015年8月24日。
いい風が吹いていたので水上機を撮影しに行きました。水上機の記事もご無沙汰なんで少しおさらいしておきましょうか。

ビクトリアはバンクーバー島に街で、バンクーバーとの間には海が広がっています。両者をつなぐ橋は無いので陸路で移動することは出来ず、何らかの交通手段を使わざるを得ません。ひとつはフェリー、もうひとつは普通の旅客機(陸上機)、最後のひとつが水上飛行機です。
三者三様の利点があるわけですが、水上機の利点はビクトリアとバンクーバーそれぞれのダウンタウンを直結する交通機関であることでしょう。
フェリー乗り場や空港はダウンタウンから離れた場所にあるのでそこまでの移動に時間を取られますが、水上機の飛行場はダウンタウンの目の前にあるので余計な移動時間が無いのです。飛行機なので速度も速いです。だいたい30分間。その代わり値段が高く、価格面ではフェリーには敵いません。
ついでに陸上機も見ておくと、両都市間の連絡では価格ではフェリーに、移動時間では水上機に敵いません。陸上機の場合、他の都市や国からの乗り継ぎで真価を発揮すると言えましょう。それと、水上機は日の出ている間しか飛行しないので、早朝夜間では陸上機が上位に繰り上がる形になります。

カナダでは飛行機の黎明期から水上機に親しんできた歴史があります。沿岸部はもちろん内陸にも湖が多かったので、北部の未開地の探検には水上機がよく用いられていました。今もレジャー目的なんかで個人機がよく飛んでいます。なので水上機の旅客便が飛ぶのもカナダでは特に物珍しいことではないのかもしれません。
水上機がこんなに飛んでいる街というのも珍しいものだと思いますので、ビクトリアやバンクーバーを訪れたらひと目見ておくといいと思います。



ビクトリアに就航している会社はハーバーエア Harbour Air ("harbour"はharborイギリス綴り)がほとんどです。自称世界最大、35機もの水上機を運用する航空会社です。実際そうでしょう。
ここの主力機材がこのデ・ハビランド・カナダDHC-3オッター (C-FRNO) でございます。カナダ製の機体を使用するのはさすがというところでしょうか。
ただこれ、初飛行が1951年と大変古い設計の飛行機で、現在は既に生産中止になっています。DHC-3の製造権は現在バイキングエアというメーカーが持っているんですが、今のところ再生産するという話は聞かないです。いずれ後継機問題が出てくるでしょうから、その時はセスナなど他国メーカーの機体になるんでしょうね。



広告が入った機材もいます(C-FHAA)。これはビクトリアにあるロイヤルローズ大学の広告。
なおハーバーエアのDHC-3は、エンジンをターボプロップに換装したDHC-3Tという機材です。レシプロエンジンの機体と違って鼻先が伸びているので見分けは簡単。



冒頭でいい風が吹いたから撮影に来たと書きましたが、その理由がこれ。
水上機は風向きによって離着水する向きや位置が変わります。常に風上に向かって離着水するからです。
で、強めの西風が吹くと目の前を通過しながら着水する迫力ある瞬間を見ることが出来ます。



旋回しながら着水するので機材の正面や側面を舐めるように見られます。
バンクーバーだとこれだけ間近では見られず、これができるのはビクトリアだけだと思います。経験上、西風は春・夏の季節だけ吹くようです。冬場の時は諦めてください・・・。



これもDHC-3Tですが、運航社はシアトルのケンモアエア Kenmore Air (N50KA)。つまりアメリカからやってきたので、こんな機材でも立派な国際線なのです。
ちなみにこれは広告機材。K5というシアトルの地元ニュース局のようです。



さらにハーバーエアのDHC-3T (C-GVNL)のフェアモントホテル広告。



この角度好きです。



離水箇所へ移動しているデ・ハビランド・カナダDHC-6ツインオッター。エンジン双発のオッターだからツインオッター。水上機としては大きめの機材で中々絵になります。私の好きな三大航空機のうちのひとつです。
運航社はウェストコーストエア Westcoast Air ですが、これはハーバーエアの下部会社みたいなものです。後にハーバーエアと一体化されたのか塗装がハーバーエアと同じものに塗り替えられます。いつか掲載しますんで、ええ。



DHC-3Tの正面。



ハーバーエアのC-FHAX。
尾部が紺色に塗られた新塗装です。黄帯の旧塗装から塗り替えられています。旧塗装の数が減ってきているのが実感できたので、執筆時点では旧塗装は絶滅したかもしれません。



私から見て左側へ向けて着水した機材は、反対の右側にある空港施設へ向かってタキシングします。
こう見えてもここはビクトリアインナーハーバー空港という正式な空港です。YWHというIATAコードも持っています。ボートやフェリーもよく通りますが。



N50KAもタキシング。ハデハデな塗装がアメリカらしくて良いです。



水上機が湾内を通り抜けると次はインナーハーバーに停泊していたフェリーが離岸しました。
このフェリーはブラックボールフェリー Black Ball Ferry のコーホー号 MV Coho。 ビクトリアとシアトル近郊のポートエンジェルス20海里を結ぶ、こう見えても国際航路フェリーです。

余談ですが、ビクトリアに来た留学生がワーキングホリデービザを取得する場合これを利用することが多いんだそうです。学生ビザやノンビザで来た留学生がワーキングホリデービザに切り替える時、一度カナダを出国して再入国する必要があります。
ビクトリアからの場合、ブラックボールフェリーが一番安くて手っ取り早いのでよく使われるんだそうです。ただし出国先のポートエンジェルスは田舎なので、特にすることもなくとんぼ返りする人が大半とかなんとか。
私もワーホリビザに切り替えるために米国へ渡ったんですが、どうせアメリカに行くのなら現地を楽しまないと・・・ということで敢行したのが北米P2なわけです。



横から見ると細身に見えるんですが、正面からだとお盆みたいな船体なんだなと。喫水線から車両甲板までの船体幅の広がり具合が凄まじい。



ボートとの並走。ボートはカナダ運輸省の巡回ボートです。



さよなら~。



ハーバーエアのC-FRNO旧塗装。



ハーバーエアのC-GHAGビクトリア・ロイヤルズ広告。ロイヤルズはプロのアイスホッケーチームです。

今日はこんなところ終わりです。

北米project 4 ~Is the order a warbird? その23【2016/03/04~10】

2017-09-07 23:23:44 | 海外旅行記

ヤンクス航空博物館のスターファイターハンガー編。どんどん見ていきましょう。
次はダグラスSBD-4ドーントレス(1940年・57機目)。アメリカ海軍の急降下爆撃機でして、ミッドウェー海戦で日本の空母をボコボコに沈めてくれたやつです。

ダグラス製・・・ということになっていますが、元々は全翼機フェチことジャック・ノースロップ率いるノースロップ社が開発したXBT-2が原型でした。が、その頃のノースロップはダグラス傘下の会社でして、なんだかんだあって(手抜き)ダグラスが開発と生産を引き継ぐことになりました。ノースロップはその後1939年に独立して再出発しています。

SBDの意味は、SBが偵察・爆撃機(Scout/Bomber)でDがダグラス製を表しています。本当はSBとDの間に数字が入るんですが、1機種目は省略されます。海軍機の型式は右から左へ読んでいくと、意味がすんなり頭に入りやすいと思います。
SBDなら、ダグラスの造った(D)1番目の(1は省略)偵察爆撃機(SB)となります。F4Uコルセア戦闘機ならヴォートの造った(U)4番目の(4)戦闘機(F)といった具合です。

このSBD-4つまり4型は、3型(SBD-3)のマイナーチェンジ版でプロペラ形状や電気系統を変えた型式だそうな。



前から。SBDの実機を見たのはこれが初めてです。機体構造は奇をてらったものはなくごく普通という感じ。そこがまた良いのですが。
空母艦載機としては初期の機体なので主翼は折りたためません。
その代わりではありませんが、これの主翼は取り外すことが出来ます。主翼の主脚の根本のすぐ外側に継ぎ目のような出っ張りがあるのが分かると思います。あれは本当に継ぎ目でして、そこから外側の主翼は別パーツになっています。なので外そうと思えば外せると思いますが、頻繁に着脱することを考えた設計ではないと思うんで、やはりこの状態のまま運用していたでしょう、普通に。

ちなみにこの主翼を継ぎ目でつなぐという手法は上記のジャック・ノースロップがダグラス傘下だった時代に編み出した方法と言われています。
最初にそれが採用されたのがノースロップ「ガンマ」という聞いたことのない機体(現存はしているらしい)です。その後、ダグラスDC-1やDC-3にもこの構造が採用されています。さらに、ダグラスの技師を引き抜いてきたらしいノースアメリカンのT-6やBT-14にも同じ構造がありますので、当時の流行のような感じで使われていました。



SBDと言えば穴空き式のダイブブレーキ。これ一番の特徴かも。
SBDは急降下爆撃機という分類の飛行機でして、これは目標に向かって降下して突っ込みながら爆弾を相手に投げつけるという爆撃機です。ただ真っすぐに飛んで爆弾をぽいと落とすだけの水平爆撃よりも命中率が高いのです。
もっと言えば、射撃した後はほぼ運任せな戦艦の主砲弾と比べても高い命中率を出します。戦艦の射撃はたいてい20km以上の遠距離で行われるものですが、撃ってから着弾まで1分強かかってしまいます。その間に相手は移動しているわけで、その1分後の未来予測をせにゃならんのですが、これがとても難しい。
一方で急降下爆撃機による爆撃は、いわば飛行機で戦艦の砲弾を目標の至近距離まで運んでいってそこで切り離して爆撃するわけで。

で、急降下爆撃する時は文字通り機体を急降下させるんですが、普通の飛行機がそんな機動を取ると速度が過大になってしまって急降下姿勢からの機体の引き起こしが出来ず自分自身も地面や海上に爆撃してしまうことに。
そこでこの穴の空いた板、ダイブブレーキがガバッと展開されることにより空気抵抗を増やして速度の増加を防いでおるのです。展開する時は主翼の上下に開くようになっています。
ちなみにフラップとして使うこともできまして、その時は上下分割のダイブブレーキを一体化させて下側に下げてフラップに使います。



後ろから。
ダイブブレーキが上下2枚あるのが分かるかと。
SBDの天蓋の中には操縦手と尾部銃手、後方に撃つ銃が収まるので分割部分が多くて窓枠もたくさん。



胴体下面。
飛び出している四角い口みたいなのは、エンジンのオイルラジエーターの空気取入口です。口は可動式になっていて、空気の流入量(=冷却能力)を調整していたと思われ。
その後ろにある二股の棒は爆弾を懸架するアーム。爆弾を切り離す時はこのアームがびよよ~んと前方に向かって展開して爆弾を放り投げます。
なんでまたそんな面倒な装置を付けたのかというと、ただそのまま爆弾を切り離すとプロペラと当たってしまいます。すると次にどうなるかは想像できると思います。
なので爆弾を機体から離れた状態で投げつける必要があり、このアームが生まれたわけです。



みんな大好き1対40より。6分10秒あたりからSBDが急降下爆撃するんですが、アームが伸び切ったところで爆弾を切り離すことでプロペラを避けているのがよく描写されているかと。
アニメのCGとはいえ、結構プロペラの外側ギリギリを通すんだなと。



SBDの主翼の残骸。原型の主翼ですか。
これはヘンダーソン基地の滑走路の南約90mのところで発見されたもの。1942年の日本軍の砲撃でやられたらしい。ということは1942年10月に行われたヘンダーソン基地艦砲射撃の時の損傷でしょうね。
いずれレストアに回されるのでしょうか?



その横にあったベル モデル47D-1 (OH-13E) (1946年・58機目)
エンジンの馬力が足りないために重量対策をした結果骨と皮だけみたいな機体になってしまいどうにも頼りない感じに。あんまり安心して乗れないなぁ・・・。
それでも当時は画期的な機体であったのは違いなく、6,200機以上が造られたそうな。



御存知アメリカ海軍のデブ、グラマンF6F-5ヘルキャット (1942年・59機目)
F4Fの後継となる次期主力戦闘機の座をF4Uコルセアと争って負けたはずだったんですが、F4Uは空母での運用に難があったとかなんとかでそこから引きずり降ろされ代わりにF6Fが敗者復活して主力の座を射止め、日本をけちょんけちょんにしてやる(アメリカ曰く撃墜損害比率19:1...)というシンデレラストーリーに。
ただし戦争が終わると制空戦に特化した単能機とも言えるF6Fは、爆撃機にも使えて他でもつぶしが利くF4Uに今度は自分がその座を奪われてしまったのだ・・・。その頃になるとF4Uも空母運用に問題ない段階まで改良されましたからね。
このように書くとどこか儚さを感じる戦闘機です。

この機体は1945年3月に就役して、護衛空母USSカサブランカのVF-14飛行隊に配属されたそうな(小型の護衛空母でF6Fを運用できたのか?という疑問符は付くが)。ちなみにこの空母、1943年7月からの1年間でほぼ週一ペースで1隻ずつ計50隻建造しまくったことから呼ばれている「週間護衛空母」の最初の1隻目だったりします。
USSカサブランカの場合、1942年11月に起工、翌年4月に進水、7月に就役とありえねー速さです。これは、これを考えたやつがあのリバティ船をバカスカ造りまくったヘンリー・カイザーだからというのが多分にあるでしょう。
これについて書き始めるとまた長くなるので(笑)断腸の思いで割愛。

そして終戦後はやはりいらない子にされたんですがスクラップにはされず、オレンジ色に塗られて遠隔操作式の無人標的機にされたのでした。
それでも死にきれずにヤンクスにやってきて、大戦時の状態に復元されて今に至ります。



機首にはシャークマウスが描かれています。たぶん機首の空気取入口が口に見えたからでしょうかね。目は充血していて口からは涎が垂れていて生々しい印象。



正面。やはり空気取入口が口に見えますやな。
空気取入口は3分割されていますが、中央がオイルクーラー用、左右がエンジン用の取入口だったような。



艦載機と言えば主翼の折りたたみ機能です。主翼を後方へ折り畳んで胴体と平行にするという手の込んだ方式です。



脚。F4Uが脚が長くなるのを抑えるためにあれこれ苦心したのをよそに何の気なしに短い脚を配置しているのを見ると、これが経験の差かしら?とも思わんでもないです。

F6Fはここまで。



!?!? こっこここコイツは・・・!!
羽の付いたカヌー!?
おいおいおい、ここに置いてあるのかっ!



うわ!本物だ!夢にまで見たグラマンG-21Aグース様じゃないですか!(60機目)
ネット上でカルト的人気のある洋画「コマンドー」(1985年)の劇中に登場したものと同型の飛行艇です。登場人物のシンディがG-21について言い放った台詞「こんなの飛行機じゃないわ!羽の付いたカヌーよ!」はファンの間で知らぬ者はいないほど。

現存機がスミソニアンに保存されていることは知っていたので、いつの日かそこを襲撃する際に実機と相見えようと機会を伺っていたのですが、思っていたよりもだいぶ早くそれが叶ってしまいましたね。これは事前には知らなかったことだったので、完全に不意打ちですよ。
いやでも、映画俳優にでもバッタリと会ったみたいだ。嬉しいな~。



水上に着水できる飛行艇なので胴体は縦に長く、胴体下面は船のような形状になっています。波をかぶらないように主翼とエンジンは胴体の上の高翼配置になっているのも飛行艇の特徴。

んで、実機の方はと言うと、1937年に初飛行した双発の水陸両用飛行艇です。コマンドー公開の時点で50年近く前の飛行機であり、そりゃシンディもオンボロ扱いするよなというところ。
元は民間機として開発されたのですが、アメリカのロングアイランドに住む金持ちがニューヨークへの通勤の足に使いたいと開発を依頼したもの・・・だそうだ。なんとまぁ。
後にグラマン鉄工所なんて呼ばれるように頑丈な作りで水陸両用の汎用性の高さは軍にも目をつけられて、初飛行の翌年にはアメリカ陸軍がOA-9として採用。さらにアメリカ海軍もJRFの名前で採用しました。JR貨物みたいな名前だな。

この機体は軍に就役した経歴は無いらしく、カリフォルニアのカタリナ航空で本土と島を結んでいたそうな。今はヘリコプターに置き換えられて全部引退しているそうです。
それでもまだ現役の機体も残っているらしいです。特筆すべきは、カナダのパシフィックコースタル航空の所有している4機で、未だに定期便に使用されている模様です。
見た目が意外と近代的なもんですから忘れてしまいがちですが、第二次世界大戦前の機体ですからね。もう驚異的ですね。一度乗ってみたいもんだ。



地上に着陸する時のための脚。胴体への収納式になっているので飛行時や水上走行時に抵抗を抑えます。
胴体に脚を収納するのはこの時期のグラマンらしい手法ですが、他のメーカーの飛行艇もこうだったのかしら?



グラマンF4Fワイルドキャット・・・と見せかけて本当はゼネラルモーターズFM-2ワイルドキャット(61機目)。いやまあ、両者は細かいサブタイプを除けば同じ機体なんですが。
F4Fを開発したグラマンは、主力の座を逃したはずのF6Fヘルキャットに海軍から受注が入ると、そっちの生産に集中しなければならなくなりました。大手メーカーのように見えるグラマンですが、自社の生産能力はそれほど高いわけではなかったようで、F6FとTBFアベンジャー雷撃機の生産だけで手一杯になってしまいます。とはいえF4Fにも護衛空母の艦載機向けに未だ需要がありました。
そこで、自動車メーカーのゼネラルモーターズ(GM)が所有していた航空機生産用の工場でF4Fを(それとTBFも)ライセンス生産するようになったのでした。なおGMは航空機生産用の部門、イースタン・エアクラフトを当時立ち上げています。
SBDの項で書いたように海軍の型式名の一部は製造メーカーを表しています。GMには"M"が割り振られたので、型式名もF4FからFM(GMの造った1番目の戦闘機)に変わっています。

脱線しますと、4FとFMは合わせて7,700機が造られたんですが、その内約5,200機はFMです。実に7割近くがGM製のFMなのです。現存機も半数以上はFMでして、F4Fは比較的貴重ということになります。
なのでもし正確な型式名を望むのなら、博物館の解説板でF4Fと書かれているものがあったらちょっと疑ってかかったほうがいいでしょう。知名度で言えばFMよりもF4Fの方が高いので、たとえ中身はFMでもF4Fと解説されている場合がたまにあるらしい。
F4F-3/-4とFM-2の見分け方は、主翼根本の下面にあるオイルクーラーのこぶのような出っ張りです。FM-2にはこれが付いていませぬ。
ただしFM-1はF4F-4と同型なのでどう見分けて良いのか知りませぬ。機銃の数が違うらしいですけど、よく調べてないのでやっぱり分かりません(手抜き
それと、カウリング上部にある過給器用の空気取入口とカウリング内側の過給器のインタークーラー用空気取入口もありませぬ。F4F-4には搭載されていた過給器がFM-2では外されているので。ただ、各形式によるこれらの有無はなんだかややこしいので詳しく調べておらず。各自研究してください(丸投げ



こっちもF6F同様片方の主翼が折り畳まれています。
最初から畳められたわけではなくて、途中の4型からの機能です。F4Fは翼を畳むと畳まないでは横に並べた時の機数が5:2でして、これの省スペース化で空母への搭載機数はかなり良くなったのでしょうし、とりあえず最低限の数があればいい護衛空母では船体の小型化にも繋がったんじゃないかなと思います。



F4Fは脚が可愛いと思うわけです。
胴体に脚を収納する方式でして、当時のグラマン機の特徴でした。これはグラマンの専売特許だったという話もありますが、話の出処をよく覚えておりませぬ。
結構支柱が多くて複雑なのだなという印象。あと、主脚カバーってこれにも取り付けられていたんですね。知らなんだ。

といったところで今日はここまで。


その24へ→

超久々のエアフェスタ浜松へ その3【2016/10/16】

2017-09-04 23:09:54 | 旅行・イベント記

前回に引き続き地上展示機を見ていきます。
まずはゴジラに爆撃でもする気か!?という雰囲気を漂わせている三菱F-2。航空自衛隊の航空機(特に国産機)には「イーグル」や「ファントム」みたいな愛称はないんですが、一部からバイパーゼロとか平成の零戦とかおセンチな名前で呼ばれることもあるらしい。
公式には戦闘機という区分となっているんですが、重い対艦ミサイルを4発抱えて敵艦を撃沈させる事実上の攻撃機です。でも専守防衛の自衛隊が攻撃なんてイメージ悪いので戦闘機ということにしているんでしょう。
ちなみに最初は"支援"戦闘機という区分でした。これも攻撃という言葉の刺々しさを和らげるためのものでした。
これに戦闘機の本分たる空戦やらせたらどうなるんでしょうね。これの開発母体になったF-16よりも全体的に大型化していますから、軽快なF-16には勝てないんじゃないかなぁと思いますが。



遠くから撮ると黒山。近くから撮ると全体が入らないジレンマ。
青色の塗装が目立ちます。洋上迷彩というやつで、海上で視認されにくい迷彩柄になっています。最近の戦闘機はどいつもこいつも灰色なので結構珍しい。実際かっこいいのだ。
この機体は浜松基地の第1術科学校のもの。この部隊は航空機の整備や兵装の運用に関する教育訓練を目的としたもの。なので、このF-2は教育用の教材になるわけですね。



兵装ステーションには武器が取り付けられてました。
これはJDAM(ジェイダム)の付いた爆弾だと思います。ゴジラにぶつける気か!?っていう形をしていますね。
JDAMは爆弾ではなくて、ふつうの無誘導爆弾を精密誘導爆弾に変えることのできる追加装置みたいなやつです。普通のニンテンドー64だとドンキーコング64は遊べないんですが、別売りの拡張パックを本体に取り付けると遊べるようになる・・・みたいなやつです、たぶん。
既存の爆弾に付けるだけなので比較的安価なのが魅力だとか。



主翼端のレールに付けられているのはおなじみの空対空ミサイル、サイドワインダー・・・かと思いきやAAM-3というものだそうだ。90式空対空誘導弾とも呼ばれるそうで、名前から察せるとおりこれ国産のミサイルです。
アメリカのサイドワインダーを超える能力が魅力だとか。まあそうでないと国産ミサイルを開発する意味ないからねぇ。でも調達価格がお高いのが欠点。量産効果無いからね・・・。



GCS-1またの名を91式爆弾用誘導装置。なんで名前が2つもあるんだろう、面倒じゃないのだろうか?それに航空自衛隊って、○○式って名前付けるのあんま好きではないと思っていたけれど。
これもJDAM同様爆弾そのものではなくて、爆弾に外付けで取り付ける誘導装置のことを指します。500ポンド無誘導爆弾に装着するんだそうな。
じゃあこれは和製JDAMかというとそうでもないらしく、JDAMは誘導にGPSを使いますがGCS-1は赤外線誘導を採用と、誘導方式が異なっています。あとは、JDAMは対地攻撃用、GCS-1は対艦攻撃用と用途も違います。



後ろから。
ていうかF-2の実機を間近で見たのは今日が初めてですかね。



横から。
さっきも書いたとおりこれの母体はF-16なんですが、何でか知りませんが個人的にはあんまりF-16だとは意識しないですね。なんとなくF-16よりもデカいなとは思います。



親の顔より見た練習機ことロッキードT-33Aシューティングスター。とっくに退役しているので、これは基地で保存されている機体ということになります。
川崎重工でもライセンス生産されていたんだそうで、これもカワサキ製なのでござい。



後ろから。
これについては別に書くことないでしょう(手抜き



航空自衛隊の主力兵器であり花形と言えましょうぞ、マクドネル・ダグラスF-15Jイーグル。こちらもすごい人気です。
やっぱりデカい機体でして、全長で言うと第二次世界大戦時の下手な双発爆撃機と同等かそれ以上の大きさ。そりゃデカいわけだ。流石に全幅はそれよりも小さいですが。
これもF-2と同じで第1術科学校の教材です。高価な教材だ。



F-15Jにもミサイルが取り付けられていました。
主翼に吊るされている白いのはさっき見たAAM-3。
一方胴体に取り付けられている青いのは、AIM-7スパロー空対空ミサイル。
スパローとAAM-3およびサイドワインダーってどっちも空対空ミサイルなのにどこが違うねん・・・。これはさっきのJDAMと同じで誘導方式の違いです。スパローはレーダー誘導方式でサイドワインダーは赤外線誘導方式なんだそうな。
詳しいことは各自研究してください・・・(丸投げ



正面から。
空気取入口の角度が左右で異なっています。最適な空気量をエンジンに送り込むために上下して口の面積を調整できます。最近知りました・・・。



後ろから。
博物館の保存機なんかだと排気口のノズルはエンジンごと取り去られていることがザラですので、このように観察できるのは現役機だからこそですね。



地上展示機ではないですがブルーインパルスも見ておきましょう。
ファンは朝イチでブルーインパルスの真ん前を陣取るのだそうです。



ブルーインパルスのT-4。とにかく丸いという可愛げのある飛行機です。
ちっちゃい印象もありますが、隣の電源車と比べると意外と大きいのだというのが分かります。



5番機と6番機、その奥の数字の書かれていないやつは予備機です。予備機を使う頻度ってどのくらいあるのか分かりませんが、予備機のパイロットは下手すれば任期中一度も本番の飛行が出来ないまま異動してしまうのでしょうか?それともさすがに予備機担当は持ち回りしてるんですかね?



次は格納庫で展示されている機体を見ていきましょう。
ブルーじゃないインパルスの方のT-4が一部解体されて展示されています。



エンジン部がよく見える状態になっています。外板の内側は黄色く養生(?)されているのですね。
排気口ノズルもただの筒みたいな形状が逆に新鮮です。



ゼネラル・エレクトリックCF6-80型ターボファンエンジン。早期警戒管制機のE-767用のエンジン・・・つまりボーイング767と同型のエンジンとなります。
ノズルや配管でごちゃごちゃしている細長いのがジェットエンジン本体で、その前方(写真から見て右側)に付いている裏ごし器みたいなやつはファンです。
旅客機のエンジンは随分と直径が大きいように見えますが、直径を大きくしているのはファンのプロペラでして、実はエンジン本体は案外細身なのだ。



斜め前から。ターボジェットエンジンに巨大プロペラを付けたみたいなのがターボファンエンジンです。
ファンの直径がエンジンよりも大きいのがミソで、これにより気流の一部はエンジンに採り込まれずに外側を流れることになります。
ターボジェットエンジン単体だとジェット噴流の速度が速すぎて、音速を超える運用がない旅客機でそのジェット噴流の速度は効率が悪いのです(ジェット噴流の速度と飛行速度は同じくらいが効率良いらしい
そこでジェット噴流をファンで回したエンジンの外側の気流と混ぜてやるとちょうどよい速度まで落ちて効率が良くなる・・・という考えだそうで。
最近では推力の大半がファンによるものらしく、それってもうプロペラ機なんじゃ・・・と思わないでもないです。



石川島播磨F100-IHI-220E型ターボファンエンジン。F-15J用のエンジンで、プラット&ホイットニーF100-PW-220Eのライセンス生産版。
これもCF6型と同じターボファンエンジンですが、ファンの直径がエンジンの直径よりも少し大きいだけというもの。
あんまりファンの気流が多いとジェット噴流の速度が下がってしまい、速度が命の戦闘機には向かないので、ファン直径を控えめにして流れる空気量を抑えているんです。こういうのを低バイパス比エンジンといいます。逆にCF6は高バイパス比エンジンといいます。



これも教材でして、中身がわかるカットモデルになっています。左側が前です。
すんげー勢いでエンジンに取り込まれた空気は圧縮機(コンプレッサー)でめちゃくちゃ圧縮されます。圧縮機は扇風機の羽根が何重も連なったみたいなものです。これが軸流圧縮方式エンジンの特徴でして、風車の枚数を多段化していけばそれだけ圧縮されていって高出力化されます(実際はそんな簡単じゃないでしょうけども)。
この点、圧縮率を高めようとすると圧縮機の直径を大きくするしかない遠心圧縮方式のエンジンは小型化に不利であり、現在では遠心式圧縮方式のエンジンは絶滅してると思います。

で、圧縮された空気はその後ろの燃焼室に流されます。ここで燃料を吹きかけられると同時に点火します。すると爆発的高温高圧の燃焼ガスが発生します。
あとはその燃焼ガスをすんげー勢いでノズルから排出すると、反作用でエンジンを乗っけた飛行機が前に進むという感じです。
ただし燃焼室と排気口の間にはタービンがあって、ここで燃焼ガスのエネルギーを少し拝借します。タービンを回して得たエネルギーは圧縮機の動力源に使われます。以下無限ループ。

クソ大雑把にいうとこうなります。難しいね。

今日はここまで。地上展示はもう1回あります。


その4へ→

超久々のエアフェスタ浜松へ その2【2016/10/16】

2017-09-03 22:46:35 | 旅行・イベント記

当初の予測を見誤って遅れて会場入りしたエアフェスタ浜松。まずは地上展示機を見ていきましょう。飛行展示の合間合間に見ていたのですが、時系列で載せていくとごちゃごちゃしそうなので先に地上展示を片付けてから飛行展示を掲載していこうと思います。

まずは浜松基地一の巨人、ボーイングE-767。背中に背負っているお皿は回転させることが出来、世界でも稀有な皿回し芸が可能な飛行機です。この一発芸で敵の飛行機パイロットを笑いの渦に巻き込んで操縦不能に追い込み墜落させるという、独特な戦術を取るとされています。しかし最近では皿1枚じゃ、ジョークの通じなさそうなロシア人には効果が薄くなっているようで、今後は皿の枚数を増やした機体を開発するとかしないとか。

・・・以上のことから、早期警戒管制機いわゆるEWACS機ということが分かるのでござんす。
レーダーはバカ正直にまっすぐ直線に進むという性質上、地上のレーダーサイトからでは地平線の向こうまで警戒するというのは苦手です。そこで航空機にレーダーを載せて上空から監視すればかなり遠くまで見通せるんじゃね?と思いついて造られたのが早期警戒機です。
レーダーで捉えた情報を味方に連絡するくらいしか出来ない早期警戒機と違って、早期警戒"管制"機はレーダー情報の分析・解析まで機内で行って、さらに味方の航空機の誘導や管制まで行える、空飛ぶ司令塔みたいな機体に仕上がっています。

E-767は、型式から想像できる通りボーイングの旅客機B767を原型としたAWACS機。本当はE-3セントリーが欲しかったけどその時にはもう生産終了して絶版品になっていたので、767の機体にE-3の電子装備を積んだという機体を新しく造りました。
どうもE-3が生産ラインを閉じた辺りに航空自衛隊はAWACS機の導入を決めたみたいで、なんとも間の悪いことです。新しく設計を起こすE-767よりも既に量産されているE-3の方がお値段が安いのは明らかなのですが、E-3が生産終了する前に導入できなかったものなんですかね?やはり防衛省(当時は防衛庁か)は買い物が下手くそだという印象が拭えないです、最近・・・。

ちなみにE-767は、航空自衛隊の他はアメリカ空軍はおろかどこも採用していないので、今のところ自衛隊のみが唯一装備する機体となっています。しかも配備されているのは浜松基地の4機だけ。実はレアなんですよ。



これも皿回し芸人、グラマンE-2Cホークアイ。こっちはお皿の他にプロペラも回せる上に主翼も畳めるのでE-767よりも芸達者と見えます。
元は1960年に初飛行したアメリカ海軍の早期警戒機。でもって、現在も改良型が生産されている長寿機種です。これでも空母で離着艦できる艦上機でして、なので主翼が畳めるようになっているんですね。
空自でE-2Cの運用が始まったのは1983年あたりで、上記のE-767よりもだいぶ先です。自衛隊は空母を持っていないので艦上機の仕様は必要ないんですが、設計変更すると値段が跳ね上がりそうですし。それと、翼を畳めると機体の専有面積が減るんで駐機する時便利なんでしょうね。



浜松基地のヌシと言える川崎T-4。ブルーインパルスのブルーじゃない方の飛行機だよと言えばだいたいみんな分かってくれるはず。
もう少し突っ込むと、訓練生を養成するジェット練習機です。9月に行った静浜基地のT-7練習機での初等訓練過程を終えた訓練生は、次に中等練習機であるT-4に乗り換えて浜松基地などで中等訓練に臨むのです。
頭から尻尾まで全部国産というのがウリ。中でもエンジンも国産だというのが自慢。これ、今でも十分若々しい見た目をしているなと思うんですが、初飛行から既に30年以上経過していて、けっこうもう年なんだなと驚く。後継機の話は聞かないので、まだまだ現役っぽいですね。



近所の幼稚園で塗られた増槽。自分の描いた絵が空を飛ぶというのは結構いい気分なのかもしれない。
ちなみにもう1機、ノーズアートにサメの絵ではなくウナギの絵を描いたT-4がいたんですが、やたら混んでましたしうなぎなんて浜松じゃ大して珍しくもなかろうと思ってスルーしたんですが、後で調べるとなんだか珍しいやつだったそうですね・・・。



みんな大好きマクドネル・ダグラスRF-4EファントムII
こいつは偵察型のファントムです。なので戦闘には不向きなんですが、戦闘機と同じ高速性を活かしてちょー高速で敵地に侵入して、敵の情報を機首にあるカメラで盗撮して、敵に追いつかれる前にトンズラするという使い方をされます。
空自のRF-4Eはベトナムの空でも飛んでいそうな茶色と緑の迷彩塗装・・・つまり上空から視認された時に溶け込むような迷彩塗装なわけですが、写真偵察機ってそんなに低空を飛ぶもんだったかしら?



機首に装備された偵察カメラ。前方、下方、左右に1個ずつあります。空自のRF-4には元から偵察型なのと戦闘型から改造されたものの2種類がいると静浜基地航空祭の時に説明したんですが(みんなもう忘れていると思うけど)、機首にカメラがある方は前者になります。
世はまさにデジタル時代という中で未だにフィルムカメラを使っているとか。なので撮影した写真を瞬時に友軍に転送するなんてことは出来ず、撮影したフィルムを基地へ持ち帰ってそこで現像する手間がかかります。
なお偵察機での撮影は何も戦争に使うに限った話ではなく、災害発生時の初動で情報収集する際にもこれを使うんだそうです。熊本地震ではその実績があるとかで。なるほどその手があったかと思いましたね。



双発ローターのヘリコプター、ボーイング・バートルCH-47Jチヌーク
静浜で見たばかりなので写真だけ載せて次へ(手抜き



初めて見ました、ガルフストリームU-4。ビジネスジェットだよね、これ。
案の定ガルフストリーム社のビジネスジェット機、ガルフストリームIVそのものでした。だからU-"4"なのか。
指揮連絡、小型軽量貨物空輸、訓練支援、要人輸送などを行う何でも屋なんだそうです。所属は入間基地の第402飛行隊。



ビーチクラフトT-400
輸送機などのパイロットを養成するための練習機です。元はビーチクラフトの400型です。なのでT-400・・・。めちゃくちゃ安直な命名ですけどいいのかなそれで。



ゴジラと戦争でもする気か!?という風貌をしているベルAH-1Sコブラ。対戦車ヘリなので陸上自衛隊の機体でゴンス。
世界初の対戦車ヘリなんですが、実は本命で開発していた対戦車ヘリが失敗した時の保険として開発されていたもの。本命ことAH-56シャイアンは開発の途上で色々機能を盛り込みすぎて機体が肥大化、生存性にも難アリってことで開発中止に追い込まれちゃいました。そんな時にベル社が自社開発していたAH-1の原型機が正式採用されたのでした。
本命が失敗して保険が踊り咲くというケース、米軍機ちと多くないか?という気もします。

AH-1は当時生産していた汎用ヘリコプターのUH-1ヒューイを原型にして開発したものです。まあ、全然似ていないんですが、尾部にはUH-1の面影が残っています。
前面投影面積を減らすために導体の断面を幅99cmまでめちゃくちゃ細くしたのが特徴です。乗った時めすんげー狭そう。この形状が以降の攻撃ヘリにも受け継がれており、初っ端にして洗練された形状をしていたわけです。
固定武装に機首のガトリング砲がありますが、ゴジラには毛ほどもない威力しかありません。他には胴体側面に取り付けられた翼にミサイルやロケット弾を装備できたりしますが、これもゴジラには歯がたちませんでした。



AH-1の原型になったベルUH-1ヒューイ。イロコイとも呼ばれるらしい。
ベトナム戦争でこいつがバッタバッタ撃ち落とされ目も当てられない状況だったことから攻撃ヘリが開発されるようになったのです。
見比べてもらうと尾部以外は別ものというのがお分かりいただけるかと。



静浜のヌシ、富士T-7
空自パイロットが等しく最初に操縦する機体、初等練習機です。これは静浜航空祭で散々書いたのでスルー(手抜き



消防車軍団です。
これはR-2型。指揮車なので消防装備はありませぬ。



A-MB-3型破壊機救難消防車。物騒な名前ですが、空港用化学消防車です。これは日産ディーゼル製。自衛隊の消防車では一番大きいとか。



A-MB-1型。古い方の破壊機救難消防車です。50年選手じゃないのかしら。そんなに高頻度で置き換えるものでもなさそうですから長生きしてるんでしょうね。

今日はここまで。


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【ギャラリー】MS-06R-2高機動型ザクIIジョニー・ライデン専用機【1/144】

2017-09-01 23:21:11 | 模型ギャラリー

<使用キット> バンダイ HGUCジョニー・ライデン専用ザク
<仕様> ジョニー・ライデン専用高機動型ザク
製作記はこちら



前。



横。



後ろ。



たまに作りたくなる一年戦争モノということでこれを選びました。
赤の塗料は、キットだとやや橙寄りの色味だったのですが、私はもっと鮮烈な赤のイメージだったのでそっちに振りました。結構いい感じだと思います。
塗装する時に塗料の希釈を間違えてじゃぶじゃぶに吹いてしまったのが大失敗でしたが・・・。それでも遠くから見ればまあ分からないかも?



ジョニー・ライデンと言えばジャイアントバズですね。



赤塗装の失敗をごまかすために汚し塗装もしましたが、気分が沈んでいたのでやけくそ気味。まあハッタリは利いたかもしれません。















以上、MS-06R-2高機動型ザクIIジョニー・ライデン専用機でした。