67camper's Blog

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ミルト・ジャクソンの本質は・・・

2008-05-09 22:53:50 | jazz & vocal
MJQ:Modern Jazz Quartet, Milt Jackson Quintet
(Prestige 7059)

 バイブという楽器を語る上では、ハンプとバグスははずすことができませんね。以前にblog仲間のNotさんがオリジナルというべき10インチ盤をアップされておられましたが、こっちはオリジナルはないのでMJQの演奏とジャクソンの五重奏団をカップリングした12インチ盤をアップいたします。

 このアルバムは初期のMJQ(ドラムがKenny Clarke)の演奏とJackson, Heath, Clarkeは同じでルイスの代わりにホレス・シルバー、トランペットのHenry Boozierのクインテットの演奏が収録されています。MJQの演奏ではやはりルイス色が強くなり、ジャクソンはやや遠慮気味に聞こえるのは自分だけでしょうか。A-3のVendome等は最もルイス色の強い演奏ですよね。La Rondeは一見ルイス風のタイトルですがGillespieのペンによる"Two Bass Hit"です。ドラマーがfeature され、のちのMJQの重要なレパートリーとなりますよね。

 ジャクソン五重奏団の方はシルバーが入ることによりMJQとは全くかけ離れた演奏になります。シルバーオリジナルの"Opus De Funk"が取り上げられていることからもMJQの演奏とは全く異なりますね。そしてHenry Boozierのオープントランペットがこれまた良いですね。特に"I've Lost Your Love"でのラッパが最高によくなってます。

 所有盤はBergenfield, N.J.の黄黒ラベルです。NOTさんの10インチはさらに味わい深いカバーが良いですが、簡素なこのカバーも個人的には好きですね。