Max Roach+4:Newport/Max Roach
(Mercury SFX-7434(M) jr.reissue)
(Mercury SFX-7434(M) jr.reissue)
Bebop時代からジャズ打楽器奏者の最高峰は決まってアート・ブレイキーとマックス・ローチであったことに異論を唱える方はおられないと思います。ローチのドラミングは激しいダイナミックなスタイルですが、ブレイキーに比べてどこか端正な雰囲気がありますね。ブレイキーにとってはJMは新人発掘の宝庫であった訳ですが、ローチと言えばブラウニーですよね。続いてロリンズ、ドーハム、モブレイとたくさんの名手たちが去来したグループのリーダーだった訳です。1958年ローチは新人ばかりをメンバーに加えニューポートジャズフェスティバルに出演しました。このライブアルバムを本日はアップいたします。
メンバーは若干20才のBooker Little(tp), 後にマイルスグループで活躍したGeorge Coleman(ts), これまた弱冠18才のRay Draper(tuba)、そしてArt Davis(b)からなるクインテットです。A-1は元メンバーKenny Dorhamのオリジナルで"Villa"です。ここから既にリトルの途切れることがないトランペットが聴かれます。A-2の「チュニジアの夜」、B-1の"Tune Up"と人気曲が続きます。ここでもリトルのエネルギッシュなプレイが最高で、これをあおるローチのドラミングは聞き物です。B-2にリトル自身のオリジナルを挟んで最後の"Love For Sale"で締めくくられる演奏です。ローチの卓越したダイナミックなプレイが全編を通して聴かれますね。
所有盤は日本フォノグラムが出した国内盤再発です。今までと異なり新人ばかりを加えた斬新なスタイルでの演奏が繰り広げられます。