Braziliana/Luis Bonfa & Maria Toledo
(Philips PHS600-199)
(Philips PHS600-199)
「黒いオルフェ」は「イパネマの娘」とともに、ボッサの名曲の中でも最も広く知られている曲だろうと思います。「黒いオルフェ」のサントラ盤もありますが、やっぱりゲッツをはじめマリガン、MJQ、ウェイン・ショーター等ジャズメンの演奏がジャズファンにはポピュラーですよね。この曲を作ったのがルイス・ボンファです。彼の演奏ももちろんありますが、それよりもこの美しいテーマをジャズメンが奏でるものに愛着がありますね。本日は、ギタリストとしても名高いボンファがアメリカ進出となったphilips盤をアップいたします。タイトルもズバリ"Braziliana"です。
ここでは、当時の夫人のマリア・トレードとの共作となっています。全てオリジナルで占められていますが、美しいメロディ、ボンファのギターの妙も十分に味わえ、口笛やスキャットを使ったDuetも聴けたりでなかなか聞き所が多い作品です。編曲にマーキュリーの音楽監督Bobby Scottを加えストリングスも加えられています。A面の"Samba De Orfeu"が唯一の知られた曲ですが、A-4の"Pierrot"やB-2の"Sugar Loaf"の華麗なギターに耳が行ってしまいます。ボンファ/トレードのアルバムの中でも最も知られた一枚ですね。
所有盤は、フィリップスのステレオ盤です。そろそろBossaの季節ですね。