67camper's Blog

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ジャジーな白人プレイヤーの競演

2008-12-04 00:42:35 | jazz & vocal
Jazz Mission to Moscow/V.A.
(Colpix SCP433)


 Colpix というとニーナ・シモンの作品が有名ですが、インストものも結構優れたものが有ってあなどれない。以前にアップしたブレイキーのGolden Boyズートのボッサアルバムも知られていますが、本日アップのベニー・グッドマンのソ連が苦慮に同行したメンバーが帰米したあとに録音した本アルバムもなかなかの好演ですよね。ノスタルジックなカバーと今は亡き"SOVIET UNION"の国名が時代を反映して懐かしいですよね。

 ベニーグッドマンは1962年、約6週に渡りソビエト公演を行ったようで、このメンバーを中心に1962年7月12日、NYCのWebster Hallで録音されたものです。この録音にはリーダーは存在しませんが、強いて言えばZoot Sims(ts)でしょうか?アレンジ指揮は盟友Al Cohnが担当しています。テンテットのフォーマットの演奏でZoot以外ではPhil Woods(cl, as), Jerry Dodgion(as, fl), Gene Allen(bs), Jimmy Maxwell, Markie Morkowitz(tp), Willie Dennis(tb), Eddie Costa(p), Bill Crow(b), Mel Lewis(ds)というメンバーです。タイトル曲"Mission To Moscow"はZootの独壇場ですね。めずらしく高音部を駆使したコスタのピアノが驚きです。A-2"The Sochi Boatman"のウッズのクラがいい味を出していますね。A-3の“Midnight In Moscow"やB-3の"Red, White And Blue Eyes"の哀愁のある美しいテーマにも魅了されてしまいます。B-2の名曲"Russian Lullaby"もとりあげられズートのテナーが冴え渡ります。

 所有盤はコルピックスのゴールドラベルのステレオ盤です。アル・コーンが引っ張る白人らしい洗練されたサウンドはさすがですね。