67camper's Blog

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Little Jazzの枯れた味わい、Roy Eldridge

2008-12-09 01:55:24 | jazz & vocal
Swingin' On The Town/Roy Eldridge
(Verve MGV-8389)


 先日デフランコのWholly Catsをアップしたときに、VERVEの8300番台が少し話題になりましたが、今日もこの8300番台からおそらく人気薄と思われるロイ・エルドリッジの一枚をアップしてみます。

 ロイと言うと、スウィングエラを代表するトランぺッターですが、自分のライブラリーにはリーダーアルバムとしては本日アップのこの盤と以前にアップしたベニーカーターとの共演盤ホーキンスとの共演盤ぐらいしかありません。古いスウィング時代の演奏はあまり聴いたことがないのですが、以前はハイノートをかなりヒットするプレイヤーだったようです。小柄な体型(愛称の「リトルジャズ」はここからでしょうか?)で、サッチモとモダンエイジのパイオニア、ディジー・ガレスピーの架け橋的プレイヤーのように解説されています。ディジーが手本としたプレイヤーでもあるのです。VERVEのオムニバス”Jazz Giants'56"でもその演奏は聴けますが、年齢的なものなのか、このころからミュートを駆使したプレイが目立ちますよね。本日アップの"Swingin' On The Town"はさらに年月を経た1960年のNYCの録音で彼のミュートプレイを存分に楽しめるワンホーン形式です。

 メンバーはRoy Eldridge(tp), Ronnie Ball(p), Benny Moten(b), Edward Locke(ds)のカルテットです。ワンホーンのためか60年の録音の割には各面6曲ずつで演奏時間が短いですが枯れた味わいのあるミュートプレイを楽しむには充分です。"Honeysuckle Rose", ”All The Things You Are"(以上ミュート)、"East Living"(オープン)、"But Not For Me"(ミュート), "MIsty"(オープン)と有名曲が続くB面が楽しいですね。



 所有盤はトランぺッターラベルのモノラル盤です。横顔のロイを捉えたブルーのカバーが素晴らしいですよね。ロイ自身のオートグラフがたまたまバックカバーに書かれていたのでアップしておきます。結構、珍しいかも?