Sultry Serenade/Herbie Mann
(Riverside RLP12-234)
フルートジャズの第一人者はやっぱりハービー・マンでしょう。様々なマルチリード奏者のフルートプレイを聴きますが、やっぱり印象に残るプレイヤーはエリック・ドルフィを除けばマンを挙げざるを得ないでしょう。マンはフルートがフルートがメイン楽器でしょうが、ややリッチなサウンドのアルトフルート、バスクラリネット、テナーサックスなどもプレイします。リバーサイドではバスクラをプレイするマンの好演が楽しめ、バスクラ単独のアルバム”Great Ideas of Western Man“なんてのもありましたが、本日はジャケットが美しいもう一枚のリバーサイド盤"Sultry Serenade"をアップしたいと思います。
演奏はカルテットで3曲、あとの5曲ではセクステットの演奏です。カルテットはHerbie Mann(fl, a-fl), Joe Puma(g), Oscar Pettifors(b), Charlie Smith(ds)です。セクステットではフルートに加えアルトフルート,バスクラを操るMann、Jack Nimitz(bcl, bs), Urbie Green(tb)がフロントをかため、これにカルテットのリズムが加わります。A-1のジョーのギターで始まる"Let Me Tell You"で始まります。セクステットですがマンはフルートです。グリーンのボントロが軽快ですね。B-2のバラード"Little Man You've Had A Busy Day"とペティフォードのオリジナルで彼のウォーキングが楽しめるB-4の"Swing Till The Girls Come Home"ではカルテットでのフルートプレイが楽しめます。白眉は、マンのバスクラ、ニミッツのバリトン、グリーンのボントロの3管がフロントになる"Lazy Bones"です。3本の低音楽器が織りなすソロの競演がすばらしいですね。
所有盤はリバーサイドのブルー、モノラル盤オリジです。低音系のバスクラ、バリトン、ボントロの芯のあるサウンドはオリジならではかも知れませんね。Paul Baconの”美女、マン&犬”からなる意味不明カバーですが、なんか強く印象に残りますね~。