67camper's Blog

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地味だがエラのグルービーなヴォーカルが素晴らしい!

2008-12-19 05:47:45 | jazz & vocal
Sings Sweet Songs for Swingers/Ella Fitzgerald
(Verve MGV-4032)


 エンターテインメントとして楽しむボーカルは黒人ではやはりエラがピカイチですよね。声の艶、スウィンギーな伴奏へのノリ等、全ての面でポイントが高いですよね。掛け値なく楽しめるボーカルとはこんなボーカルなんでしょうね。VERVE系には本当にたくさんのアルバムがあって、それぞれがポイントの高いアルバム揃いでベストはどれだかわかりませんが、地味ですが渋い選曲で個人的にすきな「Sings Sweet Songs for Swingers」をアップいたします。

 伴奏はエラと相性抜群のFrank DeVolのフルバンドです。"Sweet and Lovely"からエラの伸びのあるボーカルが楽しめます。続く"Let's Fall In Love"のグルービーな歌唱は彼女ならではです。ヴァースから唄われる"Makin' Whoopee"や"That Old Feeling"もいいし、Whopeeのスペルを歌に織り込むアイデアも彼女らしいですよね。A面ラストの"Moonlight Serenade"のvocalversionは自分の記憶では結構めずらしいのではと思います。B面に入ってもGone With The Wind", "Can't We Be Friends", "Out Of This World"と実に渋い選曲でぶっ飛ばします。B面の白眉とも言うべきB-4"My Old Flame"では出だしからジェントルなバラードの名唱ですね。続く"East Of The Sun"もFrank DeVolのきらびやかなアンサンブルとゆったりとしたノリのエラが見事なマッチングをみせますね。最後は"Lullaby Of Broadway"で締めくくられます。

 所有盤はVerveのT字ラベルのモノラル盤です。この辺りのVERVEのエラは駄作が少なく円熟味に溢れ楽しめますよね。地味なアルバムですが個人的な愛聴盤です。ブラウン基調のカバーも渋いですよねぇ!