Bluesey Burrell/Kenny Burrell
(Moodsville MV29, jp.reissue)
(Moodsville MV29, jp.reissue)
ギターのケニーバレルとテナーサックスと言うと、やはりミッドナイトブルーのスタンレイ・タレンタインのアーシーなサックスとのコラボレーションが耳に残っているファンが多いでしょうね。考えてみると、スタンレイのサックスはコールマン・ホーキンスのプレイを踏襲したスタイルであり、当然ホーキンスとバレルを共演させてもいい味が出る事は容易に想像ができます。実は、名盤ミッドナイトブルーよりもホーキンスとの共演が先であり、ひょっとしたらこの共演がミッドナイトブルーを録音する下地になったのでは考える事が出来るかも知れませんね。本日はMoodsvilleの62年録音、ホーキンスと共演したケニーバレルのアルバムをアップいたします。
メンバーはColeman Hawkins(ts), Kenny Burrell(g), Tommy Flanagan(p), Major Holly(b), Eddie Locke(ds), Ray Barretto(conga)のセクステットです。全体を支配するブルージーなバレルのサウンドはここでも健在で、ホーキンスはA-1の"Tres Palabras(Without You)", A-4"Montono Blues", B-1"I Thought About You", B-3の"It's Gettin' Dark"の4曲で共演してます。豪快なテナーとブルージーなバレルとのコントラストが絶妙です。バレルは曲により生ギターを駆使しているように聞こえストロークを交えたプレイは実に味わい深い。共演者ではトミフラとバレットのプレイが最高です。メンバーのバレル、ホリー、バレットは後にミッドナイトブルー録音にも参加しており、この3人にホークの代わりにスタンレイならそのままミッドナイトブルーでしょう!特にブルース曲では、ミッドナイトブルー色がさらに強くなりますね。
同内容でプレステッジから"Out Of This World"(PR7578)でもリリースされてますのでこちらでお持ちの方もおられるかも知れませんね。自分の奴は、ビクターが出した国内盤再発です。オリジで聴くホーキンスや、切れのいいバレットのコンガなども興味ありますね。