The Way It Was/Art Pepper
(Contemporary GXC3155 Jp. reissue)
(Contemporary GXC3155 Jp. reissue)
久しぶりにペッパーのサックスを聴くと、白人アルトサックスの最高峰はやっぱりアートペッパーだと改めて認識してしまいます。未発表セッションとして発表されたアルバムですが、"The Way It Was"はこんな気分にさせてくれるほど密度が濃くって好調なペッパーに出逢える一枚ですよね。このアルバムは4つのセッションから寄せ集めで構成され,他のアルバムに比べるとやや低く見られているのではなかろうか?。やはり巷ではペッパーの枯葉が聴けるアルバムとして認識されているのではと思います。
4つのセッションは一つはテナーのウォーン・マーシュをフロントにくわえた五重奏団のものと後はペッパーのワーホーンで構成されています。勿論,マーシュに耳を傾けるのもいいですが,やはりワンホーンのペッパーは魅力的で、イマジネイティブなソロは聴いてて気持ちがいいですね。前述の枯葉は歌心溢れるペッパーが素晴らしくDolo Coker(p), Jimmy Bond(b), Frank Butler(ds)のリズム陣ですね。B面には“ミーツ・ザ・リズムセクション”と“ゲッティントゥゲザー”からそれぞれ一曲が選ばれており,ご存知のとおりガーランド,ケリーのピアノが聴ける事からもっぱらB面優先でした。今回A面を久しぶりに聴いてみた。この"What's New"の美しさには舌を巻いてしまいました。アルトの"What's New"ではブルーノートのマクリーンが好きでしたが,こっちがいいかも・・・。
所有盤はコンテンポラリーの再発廉価盤です。このシリーズはサウンド的にも満足ですよね。