67camper's Blog

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ガーランドのライブと言えばこれだ!

2009-04-04 00:20:37 | jazz & vocal
Red Garland At The Prelude/Red Garland
(Prestige 7170)


 ガーランドのピアノスタイルと言うとリリカルなシングルトーンと特徴的なブロックコードに尽きると思います。彼の好プレイはマイルス/デイビス・クインテットのプレイがおなじみですよね。ご存知のようにピアノトリオのアルバムもたくさんリリースされており、GROOVYをはじめ多くの人気盤があります。殆どがスタジオ録音であり、ライブというと真っ先に浮かぶのが、本日アップのプレリュードの実況録音だろうと思います。他にも、New Jazzの"Li'l Darling"と"Red Garland Live!"がライブ録音なのですが、これらに収録されたものも本アルバムの未発表部分なのです。そういう意味では、このセッションが唯一無為と行っても差し支えはないのかも知れませんね。

 メンバーはGarland(p), Jimmy Rowser(b), Charles "Specs" Wright(ds)のトリオです。通常ライブになると、結構荒削りな印象を受けるのですが、このアルバムでは一糸乱れぬトリオの一体となった快演が録音されています。A-1の"Satin Doll"では聴衆のざわめきのから始まりますが、このピアノトリオの定番とも言える曲をリラックスした雰囲気で"Honeysuckle Rose"などを引用しながらのプレイで聴かせてくれます。次もエリントン曲でPerdidoが取り上げられ、"There Will never Be Another You", "Bye Bye Blackbird"と流れていく雰囲気は最高です。B面でもエリントン曲”Just Squeeze Me"がとりあげられ, 最後はベイシー曲"One O'clock Jump"で締めくくられています。強靭なRowserのベース、WrightのブラシがいいB-1の“Let Me See"も聴きものだし、ブルージーなB-2"Prelude Blues"もパーフェクトでこのユニットが穴がない事がわかります。ガーランドの中でも3指に入る一枚だと思いますね。

 所有盤は、Bergenfield NJのオリジナル盤です。なまなましいRVG録音による各楽器の鳴りも素晴らしく、聴衆のざわめきもしっかり撮られてており、モノクロですがカバーのコーティングも美しく、オリジナル盤の良さを再認識できますね。