The Great KAI & JJ/J.J.Johnson & Kai Winding
(Impulse AS-1)
(Impulse AS-1)
30年前ぐらいだろうか,新潟市の東中通と営所通の交差点近くにジャズ喫茶があった。この店は,名前を失念したが30才前後の女性のママが切り盛りしていた明るいティールームという風情のお店でした。大学から昼休みに降りていってレコードを聴かせてもらえる、いわゆる当時のジャズ喫茶とは違った趣の空間でした。ある日,ここでジャズを聴いているとお店にいた大学の軽音楽部の後輩がおもむろに楽器ケースからトロンボーンを取り出して見事なプレイを聴かせてくれたのを思いだします。彼はママにJ&Kのインパルス盤をリクエストして、このA-1のJだったかKだったかのフレーズを吹奏してくれた。思わず拍手をしてしまいましたね。確か山形出身だった彼とはジャズ喫茶で会うと会釈を交わす程度の間柄でしたが、今頃はどこで働いてんだろうなぁ・・・。
前置きが長くなりましたが,本日はこのインパルスのJ&Kです。超有名盤ですので説明の必要はないですよね。メンバーはJ&KのフロントにBill Evans(p), Paul Chambers, Tommy Williams(b), Arthur Taylor, roy Haynes(ds)のクインテットです。特に印象的なのが,サイドA冒頭の"This Could Be The Stat Of Something"です。まさに、あの時山形の彼が吹いてくれた曲です。J&Kの特徴を生かしたトロンボーンバトルの頂点とも言える名演だと思っています。この一曲のためだけに頻繁にターンテーブルに載せている曲ですね。イントロのロイのドラミングも実に軽快でエバンスのピアノもいいですよね。Aラスの"Side By Side"のエヴァンスも好きですね。エヴァンスマニアにも結構重要視されているアルバムかもしれませんね。
所有盤はabc impulseの再発輸入盤です。ちゃんとgatefold仕様でcoatingもきちんとしたカバーも好感が持てますね。