Jazz Lab/Don Byrd & Gigi Gryce
(Columbia CL998)
(Columbia CL998)
昨日、アル・コーンと眼鏡、彼のアレンジャー/コンポーザー/テナーサックス奏者としての実力などについて取り上げてみましたが、テナーをアルトに置き換えてみると、これと全く同じ事が言えるのが本日取り上げるジジ・グライスではないでしょうか?コーン同様に眼鏡はいつもこんなボストンタイプのセル枠のもので、知的な印象を与えますね。自分も、若い頃、こんなボストンタイプを使っていましたが、またかけてみたくなりますね。ってことで今日はジジ・グライスとドナルド・バードが50年代後半に結成した双頭コンボの「JAZZ LAB」のコロンビア盤をアップしてみます。
このコンボは以前にアップしたジュビリー盤を始め、コロンビア、リバーサイド、RCA等に録音がありますが、5重奏団でありながら双頭リーダー以外のメンバーは流動的で、ここではTommy Flanagan, Wade Legge(p), Wendell Marshall(b), Art Taylor(ds)のリズムセクションです。さらにサウンドの厚みを増すためにホーlンセクションを加えており、Benny Powell, Jimmy Cleveland(tb), Julius Watkins(horn?), Don Butterfield(tuba), Sahib Shihab(bs)のながクレジットされています。題目はA面が"Speculation", "Over The Rainbow", "Nica's Tempo", "Blue Concept", B面が"Little Niles", "Sans Souci", "I Remember Clifford"と有名曲が選ばれているのが嬉しいですね。厚いアンサンブルのリフに乗った、輝かしいバード、艶のあるグライスのアルトのサウンドが印象的です。またトミフラの端正で丸みのあるトーンでのアドリブは相変わらず素晴らしいとしか言いようがない。マーシャルのウォーキング、テイラーのスティックさばきにも注目ですよ!
所有盤はコロンビア6eyeのオリジナルモノラル盤です。各人のアドリブが生きのいい音で撮られていて、録音的にも満足の一枚です。オケの共演と記載されており、ハードバップファンも以外と見逃している一枚かも知れませんね。見つけたら是非聞いていただきたい推薦の一枚ですよ!