Look Out/Stanley Turrentine
(Blue Note 4039, jp. reissue)
(Blue Note 4039, jp. reissue)
70年代は電気サウンドを加えて人気を博したStanley Turrentineですが、ピッツバーグから出て来た頃は、根っからのブルースフィーリングを駆使したR&B的なプレイを身上としていました。このアーシーなプレイに伝統的なBen WebsterやDon Byas風の音色、奏法を加えた独自のスタイルで支持を得るようになってきます。このスタンレイに目をつけたブルーノートのライオンは4000番台に入り、彼の録音を積極的に行っていきます。本日は、このStanley Turrentineのブルーノート初リーダー盤をアップいたします。
テナーのワンホーン、もっともスタイルを提示しやすいフォーマットでの演奏で、リズムセクションはHorace Parlan(p), George Tucker(b), Al Harewood(ds)が務めます。このセットは実際、BNにパーランのトリオ作品として好アルバムを連発していますので、レギュラーユニットとしての洗練された印象もありますね。 このトリオでスタンレイに吹かせたかったのがライオンの思惑ではないかと思います。演奏は、A-1のタイトル曲"Look Out"をはじめとする、アーシーなブルースプレイに象徴されるスタンレイのプレイが聴きものですね。A-2の"Journey Into Melody"のバラードプレイ、B-1の愛娘に捧げた"Little Sheri"のファンキーなプレイもいいですね。めずらしいところではブラウニーオリジナルで彼がパシフィック盤で演奏していた"Tiny Kapers"の快適なプレイもわすれられませんね。
所有盤はキングが1800円で出した廉価盤再発です。Stanleyの迫力ある吹奏時の画像がモノクロながら強烈なインパクトで印象に残りますね。