67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

「ジョニーが凱旋するとき」はオルガニスト御用達か?!

2008-02-04 00:11:27 | jazz & vocal
The Exciting New Organ Of Don Patterson/Don Patterson
(Prestige 7331)

 ジミー・スミスのジャガー&美女で有名なCrazy Babyはジミー・スミスの代表的アルバムであり彼のジャガー趣味なんて考えると決して「地味~スミス」じゃなくて結構自己主張が強いプレイヤーだったのではなんて想像してしまいます。このアルバムの冒頭の「ジョニーが凱旋するとき」はやっぱりこのアルバムを代表するトラックだと信じて疑いません。あまりジャズで取り上げられる曲で派内と思いますが、ジミーを追随する幾多のオルガニストの中にもおそらくこの演奏に興味を持ち自分で初リーダー盤で演奏してしまったオルガニストがいます。当ブログでは年末クリスマス特集に登場した、ドン・パターソンがその人です。今日は。この「ジョニー~」をテナーのブッカー・アービンの参加を得て録音したプレステッジ盤をアップしますね。

 パターソンはもともとピアニストであったようですが、56年にジミー・スミスを初めて聞いてオルガニストを目指したと言います。リーダー盤まではソニー・スティットのグループでプレイしていたようですが、デビューにセレクトされたサックスが個性派のアービンであったようです。アービンのプレイはテキサススタイルに立脚した斬新なスタイルで我が国でも人気が高いですが、B面最後の"The Good Life"以外で彼のプレイを聞くことが出来ます。もちろん「ジョニーが凱旋するとき」でもやや役不足の感のあるパターソンを盛り上げ、スミスに迫るトラックに仕上げていますね。メンバーはパターソンとアービン、そしてBilly James(ds)の3人だけです。この「ジョニー~」もなかなかのものですよ!

 所有盤はプレステッジのブルートライデントのステレオ盤です。ドリルホールがありますがオルガン盤はコレで十分ですかねぇ・・・。

浦ノ内湾

2008-02-03 22:34:59 | Volkswagen

 日曜日、午後から晴れて来たのでカフェオーレを駆って近くの浦ノ内湾に出かけてみました。荒々しい太平洋と異なり、まるで湖みたいな内海です。10年前まではここでWSFをバンバンやってたのが懐かしいですね。向かいの山の中に、高校野球、朝青龍、サントスで有名な明徳義塾高校があるんですよ。この山の中なので運動に専念するしかないですよね。夕日を浴びたカフェオーレと海のブルー、山の緑のコントラストが美しいですね。  



 携帯カメラでしたので、クリアになかなか撮れないのですがアップで取るとこんなに色が違うんですよね。これでみるとやはりカフェオーレカラーですね。オープンエアを楽しむにはいくら高知とは言え、少し寒いです。はやく暖かくなってくれないかなぁ・・・。

1957, 宇宙時代の到来はみんなの関心事だった!

2008-02-03 00:07:25 | jazz & vocal
Lou Takes Off/Lou Donaldson
(Blue Note BST81591)


 1957年、冷戦時代のソ連(現ロシア)、米国の間で行われていた宇宙開発の火ぶたを切ったソ連の人類初の無人人工衛星がスプートニク1号です。米国は人工衛星を宇宙に送ることでロシアに完全に遅れをとった訳で、当時米国が科学技術の分野で最先端であるという意識を根底から覆された格好で、国内にはスプートニク・ショックという言葉も生まれたと言います。この影響で翌年NASAが設立された話はあまりにも有名?ですよね。ジャズ界でもおそらくこのニュースは関心事のひとつだったのでしょうね。本日アップのLou Donaldsonのロケットカバーはあまりにも有名ですよね。

 録音はスプートニクが発射されてから約2ヶ月の57年12月です。カバーにSputnikを軌道に運んだR-7型ロケットが掲げられ、A-1に"Sputnik"というタイトル曲が収録されています。メンバーはフロントがDnald Byrd(tp), Curtis Fuller(tb), Lou Donaldson(as), リズムにSonny Clark(p), George Joyner(b), Art Taylor(ds)という3管編成のセクステットです。A-1から、メンバー全員の快演が聞かれますが、この時期のクラークの好調さには目を見張るものが有りますね。日本でも人気を2分する(ちょっとオーバーか?)ケリーとは異なりやや陰のアル、丸いトーンでスィンギーに弾きまくるクラークが最高ですね。B-1のblues numberやGillespieのGroovin' Highも快演ですよね。

 57年10月(奇しくも67camperが生まれた月です!)に打ち上げられたSputnikが余程の関心事であったことを物語るアルバムですね。所有盤はUAの青白ラベルで、確か新潟石丸電気で¥1780で新品で購入したものです。オリジナルなんて頭になかったよなぁ・・・。

輪止めの導入

2008-02-02 19:26:32 | Volkswagen

 我が家の空冷ワーゲンは3台になりますが、日頃乗るのはほとんどが66bugであり、カフェオーレとウェスティは緊急時、レジャー時の使用にかぎられます。それでも比較的乗っている方だとは思いますが、心配なのは長期放置プレイに伴うドラムブレーキの貼りつきです。

 女房のオヤジさん、実はハーレー乗りでなかなかにファンキーな方なのですが、ブレーキ貼り付き防止目的に輪止めをいただきました。コレでサイドブレーキはフリーにしておこうというものです。必要性については、?ですがたまにはそういった貼り付きエピソードも聞きますので転ばぬ先の杖ってことで導入です。

 目立つように赤でスプレーしてくれたのですが、一番注意することは、乗り出しのときにはずすことですね。多分・・・。

体調のいいときにレディ・デイを!

2008-02-02 05:13:25 | jazz & vocal
Lady Sings The Blues/Billie Holiday
(Verve MGV-8099)


 レディ・デイのVERVEの録音はレスター・ヤングと同様に彼女(彼)の本質ではないと批評家の皆さんたちは言われるかもしれません。しかしながら自分のライブラリの中にはVerveの諸作が多いのです。Verve時代、身も心もぼろぼろになったビリーのボーカルは、それはそれで味がありすべてが作品としての価値は十分にあると考えています。以前にアップした「Songs For Distingue Lovers」に寄せていただいたコメントをみると意外に皆さんに聞かれていることがわかりますよね。確かにコモドア、デッカ、コロンビアの諸作はいいのでしょうが、録音状態はどうなのでしょう?自分はほとんど所有しておらず、Verveとの録音の差異について詳細を語ることが出来ません。てなわけで本日のアップもビリーのVerve盤です。

 "Lady Sings The Blues"と題されるこのアルバムも当時のビリーの独特な絡み付くようなボーカルスタイルが聞かれます。タイトル通り、多くは陰鬱なbluesで占められていますが、ちょっと明るめの"Too Marvelous Words"や“"I Thought About You"等がセレクトされているのが面白いですね。もちろん得意とする"Strange Fruit", "God Bless The Child"、”Willow Weep For Me"などのナンバーも聞き逃せませんね。そしてコレをサポートするバックミュージシャンの人選の素晴らしさも特筆ものです。56年の録音ではCharlie Shavers (tp) Tony Scott (cl) Paul Quinichette (ts) Wynton Kelly (p) Kenny Burrell (g) Aaron Bell (b) Lenny McBrowne (ds)、54年の録音ではHarry "Sweets" Edison (tp) Willie Smith (as) Bobby Tucker (p) Barney Kessel (g) Red Callender (b) Chico Hamilton (ds)といった名手が名を連ねています。ビリーについては、どんなコメントも受け付けない崇高な印象がありますね。

 所有盤はVerve INCのT字ラベルのモノラル盤です。体調のいいときにどうぞ!

MJQの「PORGY AND BESS」も好きだなあ・・・

2008-02-01 04:18:08 | jazz & vocal
Porgy And Bess/The Modern Jazz Quartet
(Atlantic SD1440 jp. reissue)


 「PORGY AND BESS」はおそらくアメリカが生んだ最も有名なオペラであろうと思います。元々は、サウスカロライナのチャールストンのスラムの出来事を題材にしたデュポーヌ・ヘイワードの短編小説「ポーギー」(1925)がその元になっています。1933年、この小説に惚れ込んだガーシュウィンは彼自身に取っても初のオペラ、さらに黒人キャストで興行を始めたといいますから、当時の状況をすれば正当な評価がくだされなかったことは容易に想像できますね。戦後から、このオペラは頻繁にリヴァイバル上演されヨーロッパに渡り人気が出たようですね。ジャズファンにはサマータイムをはじめとする優れた楽曲が、インスト、ボーカルの題材として有名ですし、マイルスのもの等のように全編この曲で構成されたアルバムもかなりたくさん発表されていますね。本日アップのMJQもそんなアルバムですね。

 こういった一本の映画、オペラ、ミュージカルに対する取り組みはMJQの得意とするところでコレまでにも、「大運河」や「拳銃の報酬」等の作品を手がけています。おそらくこういったアプローチにはジョン・ルイスの高い音楽性が関係していると想像いたします。メンバーはいつもの4人です。A面が「Summertime」、「Bess, You Is My Woman」、「My Man's Gone Now」、B面が「I Love You Porgy」、「It Ain't Necessarily So」、「Oh Bess, O Where's My Bess」、「There's A Boat Dat's Leavin' Soon For New York」という名曲ぞろいです。全編を通してジョン・ルイスの音楽性の高さと、訥々とも感じられるピアノがよくマッチしていますね。もちろんジャクソンが入ると、ぐっとスウィンギになる展開はいつものMJQのパターンですがのブレンド具合が絶妙の一枚ですね。

 原盤はアトランティックですが、所有盤はワーナー・パイオニアが出した再発盤です。改めてガーシュウィンの素晴らしさ、MJQの独自のスタイルを感じられる好盤ですね。