心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

今日のにゃんこ Vol.1 「バランス」

2008-04-21 | 
                       顔彩 (はがき)




うちのぷくぷく(猫♀7才)は、家のベランダ(3階)から3度も落下している

   ←PUKU-PUKU (BUKU-BUKUと改名すべき?)


引越してきてすぐの頃、ベランダの柵の外側に出て細い所を歩く姿に
ぞ~っとしたら急にくしゃみが出て、その音に驚いてまさにこの絵の状態で
まっさかさま

きゃ~! と、慌てて階下を見ると、ちょうど垣根の上に落ちたようで、
駐車場から呑気に上を見上げていた。 

2度目は夏の暑い夜、ベランダへのドアを少し開けたまま寝て、
朝起きたら行方不明に。 
どうやらまた落ちたらしく、半日探し歩いて、斜め前の家の車のタイヤの上で
情けな~い顔をしたぷくぷくを発見。

3度目は、ベランダの掃除をしていた時、たまたま物干し竿にぶら下げてあった
鳥かごに頭をぶつけてしまって、ガーンって音が空に響いて・・
運悪く、ぷくぷくはまた柵の外を歩いていたらしく。

その瞬間は、四足で立った状態のまま落ちていく姿が・・・。
あ~れ~ 

猫は多少高い所から落ちても、上手に着地できるらしく、
幸い3度とも怪我はなかったけれど、その後ベランダには全面ネットを張った。

それにしても、3度も落ちるなんて飼い主にどこか似ている・・・

猫のバランス感覚がいいのは、体がやわらかいからかな。。
犬だって人間だって、きっと体がやわらかい方がバランスもよさそう。。

猫に教わることあれこれ。

体をやわらかく。
そしてバランスを鍛えよう。
ついでに、何度落ちても気にしない、心のバランスも~ 






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竹の子のように 

2008-04-20 | つれづれ
                      顔彩 (はがき)



関東地方は金曜日、特に朝は暴風雨だった。
天気予報では、土曜日も傘マークがついていたのに、
朝起きたらお天道様が出ていて、万歳三唱をしてしまった。

このブログでも時々登場していた、POCOCHANさんの結婚式だったから。
式場は、鎌倉の由緒ある鶴岡八幡宮の舞殿。
(静御前が源義経を慕って舞を納めた「若宮回廊」の跡)


 ←本宮に上がる階段上から見た舞殿


ちょうど修学旅行の中学生の集団がいたり、近くで義経祭があったりで
たくさんの人が歩いている中での式は、私も初体験だったのでドキドキ。

だって窓も何もないので、知らない人が写真を撮っていたり、
外人さんはビデオを回してたり、後ろのカップルは私達もここでしたい!って
興奮していたり。


  
   

知らない人達が大勢見守る中、新郎がはっきりとした大きな声で、
誓いの詞を読み上げたときは、清々しくて涙が出ちゃった。

式後、入り口の鳥居の前で記念撮影して、そのまま人力車で45分かけて
披露宴が行われるホテルまで。

そこにたまたま居合わせた、見知らぬ人達と共に祝福できるなんて、
初めて経験する、とても素敵な結婚式でした。

おめでとう! POCOCHANさんとOTAMU君


今頃は、ちょうど竹の子がニョキニョキっと出てくる季節。
二人の色を少しづつ重ねて行って、いつか大地にしっかりと根を張る
一本の大きな竹になって欲しいなぁと思って、今日は竹の子。
(ん?竹の子って言われそうだけど


そうそう・・
予報に反して晴れたのは、二人の愛の力と、Yさんが願いを込めて
ティッシュで作ったてるてる花嫁のお蔭かしらん。
カメラマンのMさんもお疲れさまでしたん。


   
↑みんなで携帯待受けにしてを願いましたとさ。
めでたしめでたし

 
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あるがままに  

2008-04-19 | つれづれ

一体自分は、どれだけ自分のことを知っているのだろう。

自分からみた私。こうありたいと思う自分。
人から見た私。 人からこう思われたいと思っている私。
自分でも知らない、人も知らない私・・・

まあ、それを敢えて知ろうとしなくても、生きては行ける。
特にキライな自分は、どこかへしまい込んで置いた方が楽でもあるし。

でも、何かを表現しようとすると、見たくない自分にも出会ってしまう。
いや、出会うことができる。

それは幸い

見たくない自分を知ったならば、そこを攻めればいい。
それも自分なのだから。

隠すのではなく、否定するのでもなく、受け入れる。
だって、自分から逃げようとするから苦しくなる。

見たくなかった自分に出会えたら、それを生かそうと思った方がいい。
あるがままに。

どんな自分だっていいじゃない 
あるがままに 

そう思えた、そこからがスタート。

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眠いけど元気

2008-04-18 | 
 
    

ふう。。。。
毎日眠いです

展覧会は終わったけれど、仕事は普通にやってくるし、
猫たちはごは~ん!とか遊ぼ~とか言ってくるし
部屋はただ今、廃墟と化してます

工作の試作やら切れ端やら、作品つくりの資料やら紙の山。山。。。
とりあえず一部屋に押し込んで、お仕置き部屋と呼んでます

みーにゃ(猫)は、その部屋の敷居に正座して眺めては、
また正座の姿勢を整えて、どう理解したらいいのか思案中のよう。。

この2ヶ月くらい、頭は朦朧 魑魅魍魎
ゴールデンウイークが待ち遠しや。。 
もちろん、部屋の大掃除です..

はぁ。。。。
今一番言って欲しいことば・・  「好きなだけ寝なさい」


そんな時は、ストレス解消に料理する。
(・・っていつもしてますけどね~

昨日は、豚肉と韮とピーマン、赤ピーマン、しめじのオイスター炒め。
ガーリックオイルで炒めて、ナンプラーとオイスターソースをからめて
最後にごま油をちょこっと、黒ゴマを振って出来上がり。




それに卵スープとザーサイと、雑穀米(昨日は白米・玄米・そば・はと麦・粟で)。
これ、結構おいしくて簡単で、よく作ります。

眠いけど元気です

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受動でなく能動で生こう

2008-04-17 | つれづれ
                        「野鶯啼破春」 (半紙1/2)
         
         
価値観を持っているか・・。

たとえば、日々の生活に、社会の出来事に。
たとえば、好きな色に、音楽に、好きな本でもいい。

今の時代、価値観は多様化している。
それに、ネットで検索すれば、世界のどんな小さなことでも見つけられる。

けれど情報が蔓延していない時代に比べて、
果たしてその濃度や満足度はどうなんだろうって、ふと思った。

テレビは24時間、情報を流してくれて、
自分で考えなくても、コメンテーターが一般的な答えも用意してくれる。
けれど、それは自分の答えではなく。

表現とは探求でなければならない。
というより、探求がなければ表現はできないってことかな 

学びたいという欲求は、いつも与えられている中にいると退化しちゃう。

なるべくなら受動でなくて、能動で生こう 

きっとその方が、感激も喜びも大きいから。
価値観は与えられるものではなくて、自分で作っていくものだから。


「野鶯啼破春」 野鶯啼いて、春を破る。
鶯の啼く声が、野に響いて春を知らせているといった感じの意味。






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ご法度の心 

2008-04-16 | つれづれ
                        「洗心」 (半紙)




展覧会の期間中に開催した、インテリアの書の体験教室の時に書いたもの。
子供の頃やったことありません? 墨流し。

大きめのバケツかバットのような入れ物に水を張り、
そこへ濃い墨を何滴か落として、箸のような棒で墨を散らし、
さっと紙を被せて、すぐにすくい上げると、
世界にたった1枚の模様ができる。

ドラマチックでもあり、幻想的でもあり。

あとは乾かしてから、石に貼ってもよし、
こんな風に文字を書いて作品にしても。

紙のどの位置に、どんな風に模様を入れるかによって、
作品のイメージも変わってくるから、ことばも選んで。

これ、やり始めると、次はどんな模様に・・とやめられなくなる 

紙を縦に横に、墨流しの部分を三角形にとか、
真ん中に横一筋に作って、上下の空間をあけてみるとか
模様は無限で、しかもそれぞれに世界にたった1枚。

墨汁で十分だけど、灯油をひと垂らしすると、きれいにできるらしい。
また、あとで顔彩で色付けしても 

市販のマーブリング用の絵の具を使うと、色は鮮明だけど
どちらかというと洋風なイメージになるので、私は顔彩が好き。

一瞬でできあがるので、乾かすための新聞紙を広げて楽しんで 

「洗心」とは、心を高い次元に繋がるように整えていく教えであると。
心を洗い清めることで、ご法度の心~憎しみ、妬み、怒り、不平不満、
迷い、いらいらする心・・などを起こさないようにすること、とある。

つい、ご法度の心へ走る自分を省みるために。。。。

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耳を澄まそう 

2008-04-15 | つれづれ
                        「鳥歌花舞」 (半紙)




       耳を澄まそう
       目を閉じて

       何が聴こえる?
 
       日々を ただ繰り返す時間の中では
       きっと 気がつかないことの方が多い

       だから たまには耳を澄まそう

       本音 本心 というのは
       もっと深いところにあるらしいから

       耳を澄まして
       自分の心に響くものを探そう

       肩の力を抜いて
       執着や思い込みから解放される
       本当に美しい世界を見つけに行こう

       鳥歌い花舞うが如く 
       美しく響き合える世界を見つけに行こう







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インテリアの書~灯り

2008-04-14 | 蘭秀会書展
                      (灯り~伊呂波うた)  

           

昨日、無事、展覧会が終了しました。
たくさんの方々にお越し頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。
最終日の昨日は、超お忙しい中、書の先輩のUさん、大好きなI先生
M先生もお越し下さり大感激!

この場を借りまして、皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました 

昨日も体験教室~石に文字を書く遊びでは、筆を持つのは20年ぶりという方が
楽しい!楽しい!と言って下さり、私まで楽しい!って気分になりました。

インテリアとして楽しむ書ということで、簡単に作れる灯りもご紹介。
上の写真のは、去年の展覧会で花器として使っていた籠を利用して。
ネパールの手漉き紙に、蝋を溶かして書き、顔彩で色づけしたものを
両面テープで止めてみました。
灯りをつけると蝋の部分が透けて、文字が浮き上がって見えます。

 
   


↑は100円ショップで買ったすだれ(右)を3枚使って、
三角形になるように結んで和紙に漢詩を書いて、両面テープで貼ったもの。
簡単でしょ  ?


 ←電気の部分は東急ハンズで1500円。


パーツで買えばもっと安い!

2Lのペットボトルの上下を切って筒状にして、そのまわりに好きな絵や文字を
書いた紙を貼ってシェードにしても、簡単に灯りが作れます!

100円ショップは、物づくりのヒントがたくさん!
時々行くと、新商品も出ていて、工作のスイッチが入っちゃう。

書は展覧会会場で、おすましして並ぶだけのものではなく、
はたまた級や段を頂いて終わり~っていうものでもなく、
日常の生活の中でも、色々と楽しめるので、お時間ありましたら~ 

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文字の表情を探す楽しみ

2008-04-13 | 蘭秀会書展
                     澗戸無人迹 山窗聴鳥聲




澗は谷川、迹は跡の意。窗は窓。
谷合には人影もなく、山深い窓からは鳥の声が聴こえるだけである。

このことばを見つけた時、どこかに吸い込まれるように目を閉じると、
澄んだ空気を感じ、静寂に響き渡る鳥の声が聴こえた 

素朴で簡素な雰囲気を出したかった。

ことばの意味からすると、背景の色は薄い浅葱色(明るい青緑色)あたりが
良かったのかもしれないけれど、「澗」「鳥」という文字が
思いがけず愛嬌のある表情になったので、明るい色を選んでみた。

文字は生き物。
たった横棒一本で、たったひとつの点の位置で、暗くも明るくもなる。
楽しげになったり、しかめっ面に見えたり。

文字には顔がある。
右を向いている字、上を見上げている字、横目でチラッと見ている字・・・。
その視線のバランスを考えながら書く。

左右どちらもが同じ方を向いていたら、全体がそちらへ傾いてしまうから、
その微妙なバランスをからだで感じながら書く。
平均台の上で、長い棒を持ちながら、落ちないようにするみたいに。

文字には表情がある。
それを探すことが、書の楽しみでもある。

人との向き合い方も同じような気がする 




昨日は、インテリアの書の体験教室も開催。
たくさんの方が見学・参加して下さり、和気あいあいと楽しい時間でした~。




  



Aタウン誌の美人記者さんも取材にいらして下さり、ネパールの手漉き紙に
↓文字を書き、石に貼る体験され・・

  
 ↑笑った印象の「座」     ↑小学5年の男の子は発想が自由!


子供は心が自由だから、ちょっとヒントを渡すと、どんどんイメージが膨らむ。
その生き生きとした表情は、私にもまた新しい力を与えてくれる。

書も受身ではだめ。
自分で表現したいものを探そうとしないと、本当の喜びは得られないのだ~

今日はあっという間の最終日。
楽しんできま~す。




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道を探して

2008-04-12 | 蘭秀会書展
                  「GYO」(行) 90cm×180cm




今回展示中の、久々の抽象作品。

・・で、感想・質問のあれこれ。

「これはなんて書いてあるんですか?」
「あ、文字は書いてないんです」

「じゃあ、絵ですか?」
「う~ん。。なんでしょうね?」

「右側の真ん中の部分は、何を書いたんですか?」
「何・・? と言われましても・・

「筆はどんなので書くの?」
「結構太くて、やわらかい筆です」

「なんだかよくわからないけど、存在感はありますね」
「ありがとうございます

どうか・・文字を探さないで 
どうか・・答えが前提にある答えを探そうとしないで。。
きっと何事も、答えはひとつじゃないから。


これを書いた時は、今年の自分のテーマの「響」を思いながら
衝撃波みたいなものを、表現したいと思ってた。

書き終わった頃、自分の中では山頭火の存在が大きくなっていて、
なんとなく、衝撃波をがっちり体で受け止める自分というよりも、
衝撃波の間を、淡々とただ歩いて行きたいというイメージが膨らんだ。

なので、タイトルは「行」。
なんとなく、「行」という字にも見えてきて。。
作品の横には、何年か前の台風の日に道端で拾った、枯れ枝を添えて。

超濃墨のこってりとした質感が、自分の中の灰汁のように感じた。

こうやって吐き出すことで、またひとつ、行く道も見えてくるのかな。

さてと。
今日は13:00~体験教室があります!
楽しみ~ 行ってきま~す 

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