きょうの帰り、事務所を出て駐車場に向かって歩いていると、南南西の空に金星が、南の高い空に木星が輝いていました。
自宅に着いて、いつものStella Theater Proで、その時の星空をシミュレートしてみますと、
金星のすぐ近くには海王星が、そして、金星と木星のほぼ中間に天王星があったはずなのですが、地上の灯りがある中で、肉眼じゃ見えません
それはともかく、きょうの帰りのクルマの中では、久しぶりにホルストの組曲「惑星」を聴きました。
ホルスト:組曲「惑星」 価格:¥ 1,020(税込) 発売日:1996-06-21 |
この組曲「惑星」は、中学生の頃から大好きだった曲で、実家に帰ると、バーンスタイン&ニューヨーク・フィルのアナログ盤が残っています(もしかすると、上に載せたCDと同じ録音か?)
それはともかく、組曲「惑星」は以下の7つの曲で構成されています。
第1曲 火星 Mars, the Bringer of War
第2曲 金星 Venus, the Bringer of Peace
第3曲 水星 Mercury, the Winged Messenger
第4曲 木星 Jupiter, the Bringer of Jollity
第5曲 土星 Saturn, the Bringer of Old Age
第6曲 天王星 Uranus, the Magician
第7曲 海王星 Neptune, the Mystic
この中では、飛び抜けて「第4曲 木星 Jupiter, the Bringer of Jollity」が有名ですが(中高生の頃に吹奏楽をやっていた私のような人間にとっては、昔から超ポピュラー)、他の曲も、かなり取っつきやすく、ステキな曲たちだと思います。
そんな昔からの「組曲『惑星』ファン」にとって、謎が二つあります。
まず、なぜ、ちょっと前までは「惑星」扱いだった冥王星が入っていないのか?
私の世代は、惑星の名前を、「水金地火木土天海冥」あるいは「水金地火木土天冥海」と覚えたものでした(海王星と冥王星の軌道はクロスしていて、太陽からの距離はタイミングによって入れ替わります)。
この疑問は、組曲「惑星」が作曲された1914~15年当時、冥王星は発見されていなかったことから説明はつきます。
もう一つの謎は、なぜ、惑星の配列と曲の順番が違うのか?
地球を除いて、惑星の配列通りならば、
第3曲 水星 Mercury, the Winged Messenger
第2曲 金星 Venus, the Bringer of Peace
第1曲 火星 Mars, the Bringer of War
第4曲 木星 Jupiter, the Bringer of Jollity
第5曲 土星 Saturn, the Bringer of Old Age
の順番であるはず。
また、五行思想の観点からは、
第4曲 木星 Jupiter, the Bringer of Jollity
第1曲 火星 Mars, the Bringer of War
第5曲 土星 Saturn, the Bringer of Old Age
第2曲 金星 Venus, the Bringer of Peace
第3曲 水星 Mercury, the Winged Messenger
の順番であるはずですが、これはちょっと横に置いておきましょう…
Wikipediaの根拠不明の記載によれば、
「火星」と「水星」の位置が入れ替わっているのは、最初の4曲を交響曲の「急、緩、舞、急」のような配列にするためだと言われる。
だそうです。
ホルストが本当に「急、緩、舞、急」のような配列を狙ったのかは別としても、仮に実際の惑星の配列通りに曲を並べ替えると、かなりぐしゃぐしゃの構成になってしまいます。
水星・金星・火星のイメージと曲のイメージ、そして、組曲の構成を考えれば、やはり組曲「惑星」の曲順がBESTのような気がします。
ところで、曜日の配列(火⇒水⇒木⇒金⇒土)って、どこから来たのでしょうか?
これはまた日を改めて考察することにします(確約はしませんが…)
つづき:2012/01/20 日本でも「曜日」を昔から使っていたらしい