一昨日の記事「『惑星』を楽しむ」で、
ところで、曜日の配列(火⇒水⇒木⇒金⇒土)って、どこから来たのでしょうか?
これはまた日を改めて考察することにします(確約はしませんが…)
と書いた手前、調べてみました。
すると、その答は結構簡単に判ったことに加えて、かなり興味深い事実が明らかになりました。
私は、日本で曜日が使われるようになったのはキリスト教文化が入ってきてから、それも一般的になったのは明治維新後の新暦採用後のことだとばかり思っていました。
ところが、日本の歴史・文化はそんな薄っぺらいものではなかったのですよ
昨年7月、私は源頼朝さんに逢うため、九州国立博物館(九博)で開催中だった「よみがえる国宝」展に遠征し、ここで藤原道長さんの日記、国宝「御堂関白記」を拝見しました(記事はこちら)。
この「御堂関白記」の上の方に、何かが朱で書かれています。
これを(別の画像から)拡大
してみますと、、、
右から「月」「火」「水」「木」「金」「土」「日」という字が読み取れます
こちらのサイトによりますと、
曜日は9世紀初,空海が唐から持ち帰ったもので,西欧からもたらされたのではありません。藤原時代には密教行事だけでなく広く貴族間に使われていたようです。
だそうな
千年前の日本人の日記
にも記載されていたとは、いやはや、これには驚きました。
もっとも、「日曜日だから休み」というわけではなかったようではありますが…。
さて、本来の疑問「(現在、日本が使っている)曜日の配列はどこから来たか」に戻ります。
もういちどこちらのサイトから引用させていただきます。
曜日はヘレニズム時代に当時世界最大の都市アレキサンドリアで使われ始め,そこから各地に広まったと言われています。
だそうで、古代ギリシア語では、
日 Helios (太陽の日)
月 Selenes (月の日)
火 Aeros (火星の日)
水 Hermeos(水星の日)
木 Dios (木星の日)
金 Aphrodites (金星の日)
土 Kronos (土星の日)
とな
まるっきり現代の日本での呼称と一致しています
一方、日本語に次いでなじみ深い英語の呼称はどうかといいますと、
英語では土・日・月曜は天体名,火曜から金曜までは北欧神話の神々の名がつけられており,北欧では一般にそうです。
で、
日 Sunday (太陽の日)
月 Monday (月の日)
火 Tuesday (ティルの日)
水 Wednesday (オーディンの日)
木 Thursday (トールの日)
金 Friday (フライアの日)
土 Saturday (土星の日)
この辺り、「ふ~ん…、そうですか…」ですから、別のサイトから引用しますと、
〈Tuesday〉Tiw(北欧神話の「戦いの神」)に由来し,ローマ神話のMarsに相当する。
〈Wednesday〉Woden(北欧神話の「嵐の神」)に由来し,ローマ神話のMercuryに相当する。
〈Thursday〉Thor(北欧神話の「雷の神」)に由来し,ローマ神話のJupiterに相当する
〈Friday〉Frig(北欧神話の「愛と美の神」)に由来し,ローマ神話のVenusに相当する。
だそうです。
ここまで来て、ようやく「曜日」と「太陽+月+惑星」と結びついたと言えるでしょう。
ですが、最初の疑問、「曜日の配列(火⇒水⇒木⇒金⇒土)は、どこから来たのか」の解決には至っていません。
なんとも回りくどくて申しわけありませんが、冒頭に書きましたように、こちらの答えは結構簡単に見つかりました。
なんでも、「肉眼で見える太陽系の星7個を、地球から遠い順番に並べ」て(土星⇒木星⇒火星⇒太陽⇒金星⇒水星⇒月)、それを繰り返しつつ、24毎(=24時間毎)に改行していくと、各行の先頭が「土⇒太陽(日)⇒月⇒火⇒水⇒木⇒金」になるというものらしい。
判ったような判らないような…。asahi.comのこちらのページをご覧いただき、ご理解いただきますようお願いします。
つづき:2012/01/21 一夜明けたシンデレラの気分なので…