「今週末も美術館をハシゴ(前編)」のつづきです。
東京ステーションギャラリーでは、「江戸の狩野派 -優美への革新」展の割引券に加えて、「東京駅周辺 美術館MAP」なるリーフレットを入手しました。
このリーフレットは、その名のとおり、東京駅周辺にある民間美術館
のガイドで、東京ステーションギャラリー、ブリヂストン美術館、出光美術館、三井記念美術館、三菱一号館美術館の5館について、
MAPには5館の地図や展覧会情報のほか、対象の5館の入館料が100円割引になる「どこでも割(100円OFF)」がついています!
というものです。
美術館をハシゴする人にとって心強い味方
になりますし、東京観光する人にとっても便利かもしれません。
さて、帝劇ビルの9階にある出光美術館に向かって歩く途中、明治生命館(重要文化財
)をしげしげと見物
16:00にもなっていないというのに早くも低くなった陽光
に、コリント式の列柱が映えていました
アカンサスの柱頭飾りが見事
「手抜き無し」って感じ。さすがは三菱グループですなぁ~
毎週土日には内部も見学できるようです。いつか行ってみよう
さて、出光美術館の「江戸の狩野派 -優美への革新」展のお話です。
「江戸の狩野派」と聞くと、江戸城や二条城の障壁画を手がけた、それこそ「葵の紋所」が入った印籠を持った絵師集団というイメージ。
えいえい、控えおろう
この方を誰と心得おる
って感じですな。
先日も堪能したばかりの、二条城黒書院の障壁画のような豪放かつ豪華絢爛な作品が並んでいるかと思いきや…。
展覧会の公式サイトに、
探幽は、この激動の転換期をうまく乗り越え、徳川幕府の御用絵師となり、室町時代より継承されてきた狩野派の流派様式に、革新をもたらしたのでした。掛軸作品にみえる平明で親しみやすい作風は、中国画の模倣から離れ、優美さと軽やかさを旨とする清新な画趣を生んでいます。また、大画面の屏風作品では、大胆な余白が取り込まれた瀟洒で洗練された美意識が示されています。
と書かれているとおり、アレって感じ…。
今年のゴールデンウィークに京都国立博物館で観た狩野山楽・山雪を始めとする「京狩野」の作品の方に、狩野永徳から続く安土桃山の残り香を強く感じました。
探幽のスケッチを多く見られたのは貴重な体験だったなぁ。
単にイメージなんですが、私は、狩野派の方々って名品の模写を通じて技術を磨いたと考えていました。ただただ私の不徳を恥じ入る次第であります。
でも、、、繊細かつ精密なスケッチの割には、それが最終的な作品
にはあまり繋がっていない
気もするのですが…
結局、江戸期の流派を私の好みでランクづけすれば、「江戸狩野派<京狩野派<琳派」という順番になりますかな。
出光美術館の休憩コーナーからの眺め
がなかなかでした。
窓に近づいてもう一枚。
「江戸の狩野派 -優美への革新」展は12月15日(日)までの開催です。
と、この週末(12月13~15日)、私はプチ帰省だ
「MISIA 星空のライヴVII -15th Celebration-」の秋田公演まで2週間を切ってる
楽しみな反面、年末がグングン近づいていて、気が焦ります
きょうから12月になったばかりだというのにね…