新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

MISIA 星空のライヴVII 秋田公演は実質的に「アレックス追悼公演」でした

2013-12-14 20:13:02 | MISIA

昨夜の「MISIA星空のライヴVII -15th Celebration-」秋田公演@秋田県民会館は、北陸の2公演をキャンセル(3月末に延期)したMISIAの体調と、アレックスこと青山純さんが亡くなったことからMISIAがどれだけ立ち直っているのか気がかりなライヴでした(下の写真は一夜明けた今日の秋田県民会館)。

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開演前、ステージ上に一人の男性が上がり、ピンスポットが当てられました。

この方、プロモーターのキョードー東北の方だそうですが、曰く

開演に先立ちまして、お知らせとお願いを申し上げます。

とな。

開演前の「お知らせとお願い」とくれば、

携帯電話、アラーム付き腕時計(今でも使っている人がいるのか?)の電源をお切りください。

とか、

公演の写真撮影、録画、録音は固くお断りいたします。

といったものと相場が決まっているものですが、この夜の「お知らせとお願い」は違っていました。

12月3日に、ツアー・メンバーだった青山純さんが亡くなったという「お知らせ」(記事はこちら)と、青山さんに黙祷を捧げたいという「お願い」でした。

   

こうして、幕が開いた「MISIA星空のライヴVII -15th Celebration-」秋田公演、大きな拍手と歓声に迎えられたMISIAですが、表情が硬いし、歌もなんとなく平板
大丈夫かぁ と心配したのですが(MISIAも観衆と一緒にバックステージで黙祷したのでしょう…)、さすがはMISIA、2曲目からは「いつものMISIA」に戻っていました。

それでも、いつもと違って、MC地元ネタが少ない…
せいぜい、

お礼を言うと、秋田の観衆の皆さんは、律儀に(お辞儀を)返してくれる。

くらいのもの。
その代わり、青山さんへの思いを涙混じりで語ってくれました。(以下は大意です)

MISIAのコンサート・ツアーは、ダンサーを交えて、デジタルな音を主体にした「THE TOUR OF MISIA」と、アコースティックな音作りをした「星空のライヴ」が二本柱になっていること。

「THE TOUR OF MISIA」に比べて「星空のライヴ」は、そのスタイルを確立するの時間がかかったこと。
その理由は、MISIAと気心を通じて音を作れるバンドメンバーが必要だったこと。
そんな中で、青山純さんは、MISIAにとって大事な人だったこと。

そして、

この場で青山さんのことに触れないという方法もあるでしょうが、それは私にとってになります。

とコメント

このMCの直後に歌ったのが「忘れない日々」でした。
MISIAだけでなく、コーラス、バンドを含めたキャスト全員青山さんに対する思いにあふれて、もう、こちらも涙するしかないパフォーマンス…

「忘れない日々」は、別れた恋人を思い出して歌った曲ですが、最後のフレーズ、

写真立ての中で笑う あの頃が 二度と もどらなくても

辛すぎる…

この曲が終わって、MISIAがコーラスの「星空のシスターズ」を紹介したとき、Hanahちゃんが、自分が紹介されたことに気づかなかったことが印象的でした。
Hanahちゃんは、歌い終わって「頭が真っ白」な状態だったんでしょう、きっと…

この「忘れない日々」と共に「響いたのが、「逢いたくていま」

こちらの曲は、亡くなった人への思いを歌っていますので、もともと直接的なのですが、私をアッと思わせたのは、Fuyuくんのドラミング

「逢いたくていま」のオリジナルはFuyuくんのドラムで、CDだけでなく「星空のライヴV」以降のライヴでもFuyuくんのドラミングが当然のように思っていました。
ところが、今年の2月22日、横須賀で始まった「MISIA星空のライヴVII -15th Celebration-」(記事はこちら)では、青山さんとFuyuくんのツイン・ドラムながら、「逢いたくていま」青山さんがメインで、Fuyuくんとは違うドラミングが新鮮に思えたものでした。
そして、昨夜の「MISIA星空のライヴVII -15th Celebration-」秋田公演「逢いたくていま」Fuyuくんは、なんと「アレックス Ver.」のドラミングを披露

泣けました…

そしてそして、極め付きは、バンドメンバー紹介の最後(出演者の紹介が終わってから)のMISIA

ドラムス、青山純 こと アレックスぅ~

と来ました。

もう、、、、、

一見(いちげん)の観衆の方々にとっては、「どうしたの?」という感じでしょうが、長いことMISIAのライヴを見続けてきた人間にとっては、ドワー でした…。

こんな風に、一生忘れることができないであろう「地元・秋田での生MISIA vol.2」になったのでありました。

コメント
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