昨夜の「MISIA星空のライヴVII -15th Celebration-」秋田公演@秋田県民会館は、北陸の2公演をキャンセル(3月末に延期)したMISIAの体調と、アレックスこと青山純さんが亡くなったことからMISIAがどれだけ立ち直っているのか気がかりなライヴでした(下の写真は一夜明けた今日の秋田県民会館)。
開演前、ステージ上に一人の男性が上がり、ピンスポット
が当てられました。
この方、プロモーターのキョードー東北の方だそうですが、曰く
開演に先立ちまして、お知らせとお願いを申し上げます。
とな。
開演前の「お知らせとお願い」とくれば、
携帯電話、アラーム付き腕時計(今でも使っている人がいるのか?)の電源をお切りください。
とか、
公演の写真撮影、録画、録音は固くお断り
いたします。
といったものと相場が決まっているものですが、この夜の「お知らせとお願い」は違っていました。
12月3日に、ツアー・メンバーだった青山純さんが亡くなったという「お知らせ」(記事はこちら)と、青山さんに黙祷を捧げたいという「お願い」でした。
こうして、幕が開いた「MISIA星空のライヴVII -15th Celebration-」秋田公演、大きな拍手と歓声に迎えられたMISIAですが、表情が硬いし、歌もなんとなく平板…
大丈夫かぁ と心配したのですが(MISIAも観衆と一緒にバックステージで黙祷したのでしょう…
)、さすがはMISIA
、2曲目からは「いつものMISIA」に戻っていました。
それでも、いつもと違って、MCに地元ネタが少ない…
せいぜい、
お礼を言うと、秋田の観衆の皆さんは、律儀に(お辞儀を)返してくれる。
くらいのもの。
その代わり、青山さんへの思いを涙混じりで語ってくれました。(以下は大意です)
MISIAのコンサート・ツアーは、ダンサーを交えて、デジタルな音を主体にした「THE TOUR OF MISIA」と、アコースティックな音作りをした「星空のライヴ」が二本柱になっていること。
「THE TOUR OF MISIA」に比べて「星空のライヴ」は、そのスタイルを確立するの時間がかかったこと。
その理由は、MISIAと気心を通じて音を作れるバンドメンバーが必要だったこと。
そんな中で、青山純さんは、MISIAにとって大事な人だったこと。
そして、
この場で青山さんのことに触れないという方法もあるでしょうが、それは私にとって嘘になります。
とコメント
このMCの直後に歌ったのが「忘れない日々」でした。
MISIAだけでなく、コーラス、バンドを含めたキャスト全員の青山さんに対する思いにあふれて、もう、こちらも涙するしかないパフォーマンス…
「忘れない日々」は、別れた恋人を思い出して歌った曲ですが、最後のフレーズ、
写真立ての中で笑う あの頃が 二度と もどらなくても
は辛すぎる…
この曲が終わって、MISIAがコーラスの「星空のシスターズ」を紹介したとき、Hanahちゃんが、自分が紹介されたことに気づかなかったことが印象的でした。
Hanahちゃんは、歌い終わって「頭が真っ白」な状態だったんでしょう、きっと…
この「忘れない日々」と共に「響いた」のが、「逢いたくていま」。
こちらの曲は、亡くなった人への思いを歌っていますので、もともと直接的なのですが、私をアッと思わせたのは、Fuyuくんのドラミング
「逢いたくていま」のオリジナルはFuyuくんのドラムで、CDだけでなく「星空のライヴV」以降のライヴでもFuyuくんのドラミングが当然
のように思っていました。
ところが、今年の2月22日、横須賀で始まった「MISIA星空のライヴVII -15th Celebration-」(記事はこちら)では、青山さんとFuyuくんのツイン・ドラムながら、「逢いたくていま」は青山さんがメインで、Fuyuくんとは違うドラミングが新鮮に思えたものでした。
そして、昨夜の「MISIA星空のライヴVII -15th Celebration-」秋田公演の「逢いたくていま」でFuyuくんは、なんと「アレックス Ver.」のドラミングを披露
泣けました…
そしてそして、極め付きは、バンドメンバー紹介の最後(出演者の紹介が終わってから)のMISIA、
ドラムス、青山純 こと アレックスぅ~
と来ました。
もう、、、、、
一見(いちげん)の観衆の方々にとっては、「どうしたの?」という感じでしょうが、長いことMISIAのライヴを見続けてきた人間にとっては、ドワー でした…。
こんな風に、一生忘れることができないであろう「地元・秋田での生MISIA vol.2」になったのでありました。