台湾のニュースサイトにこんなのが載っていました。
あの中国の公式ネタ新聞「還球時報」
に、「『遼寧』は正真正銘の『ド級空母』になる」という記事が載っているのだそうな。
「ド級空母」って何でしょ?
約6年前の記事「MartinのDモデルは『ド級ギター』」で、
よく聞く表現で「ド級」というのがあります。「ド級の迫力」とか「超ド級の衝撃」とか…。
(中略)調べてみると、「ド級」「弩級」は、これまた「ドレッドノート級」を略した表現なのだそうです。(ドレッドノート:20世紀初頭のイギリス海軍の戦艦)
1906年に進水・就役したDreadnought(「勇ましい人」という意味であって、「美容院が保管しているドレッド・ヘアの顧客リスト」ではありませぬ)は、超強力な火力(大口径・同一口径の主砲を多数搭載)と超高速な機動力で、それまでの戦艦を一挙に旧式化してしまったエポックメイキングな戦艦なのだそうな。
そして、ドレッドノート就役以前の戦艦(建造中のものも含む)は「前ド級戦艦」と呼ばれ、ドレッドノートと同思想の戦艦が「ド級戦艦」と呼ばれるようになったとか。
と書きました。
「遼寧」とは、
中華人民共和国がソビエト連邦(以下、ソ連)で設計された航空母艦ヴァリャーグの未完成の艦体を入手し、航空母艦として完成させたものである。(Wikipediaより)
というもので、一応、中国が保有する唯一、したがって「最新型空母」
なわけです。
それが、いまさら20世紀初頭の「ド級」になるとは、いったい、どういうことなのでしょうか?
冒頭で取り上げた台湾のニュースサイトの記事を要約すれば、空母から飛行機
が飛び立つとき、補助動力となるカタパルトを遼寧につけようとした中国、いろいろ計算や実験を繰り返しても実用化はかなり難しい・・・
そこで、官民の叡智を総動員してたどり着いた結論が、「弩式射出機」というわけ。
「弩(ど)」というのは、長ぁ~~い歴史を持つ武器で、こんな形をしています。
Wikipediaによれば、
中国における最初の文献的証拠は『孫子』である。紀元前5世紀に始まる中国の戦国時代には斉の孫臏が先頭で弩兵を運用している記述があり、既にこの頃には主力の飛び道具として使われていた。
といいますから、ハンパない歴史です
この「弩」と空母「遼寧」がどう繋がるのかといいますと、巨大な「弩」を「遼寧」に取り付けて、パチンコ(スリングショット)や弓で小石や矢を飛ばすように飛行機をはじき飛ばす
んだとか
そんなバカな と思って、ネット
で調べてみました。
遼寧は米国製空母以外の空母と同様、離陸用の甲板がスキーのジャンプ台のように反り上がっています。
そして、私が見つけ出した最新の「遼寧」の写真
を見ますと、
艦首に何かがついています
これが「弩」の「弓(翼)」にあたる部分か?
まだ右舷側は着手したばかりのようですが、これが完成した暁には、弓(翼)の両端から弦(ワイヤー)を張って、それを引き絞るための装置を設置するんでしょうな。
完成した姿を早く見たいものです。
そうそう、カタパルトといえば、映画「トップガン」のオープニングのシーンが印象的
でしたっけ・・・
(飛行甲板に漂う白い煙
のようなものは、カタパルトからもれる蒸気
だと思う)
当然ながら、この記事は「エープリル・フール」のネタ記事です。
くれぐれも真に受けませんように!
【追記】文中、一部の文字の色を変更しました。
ご参考までに(?)、これまでの「エープリル・フール」ネタの記事へのリンクを貼っておきましょう。
2010年 きょうは4月1日デス
2011年 新年度がスタートしました!
2012年 「さいたまスイカツリー」ですと!?
2013年 ポイントカードを使える市立図書館
2014年 きょうにうってつけのニュースを発見
このブログで最初の「4月1日」の記事となった2009年4月1日の「『軸』のズレ ~エジプト、パリ、そして東京~」は、ウソひとつないまじめな記事です
(2015/04/01 19:09)