「名古屋旅行記」の途中ですが、きのう出かけてきた埼玉県立近代美術館(MOMAS)のことを書きます。
MOMASは、2013年10月~14年3月、14年10月~15年3月の半年ずつ2回にわたって休館して行われてきた修復工事が完了して、先週末にリニューアルオープン
しました。
八重桜がちらほら残る一方で、新緑が芽吹き始めた北浦和公園では大勢の子どもたちが写生
に勤しんでいました。
強い風にあおられて、音楽噴水の水がかなり飛び散っていましたが、公園に遊びに来ていた子どもたちは、水しぶき
を浴びてキャーキャー
言っているものの、そのまま浴び続けています。
そんな様子に初夏を感じたのでありました。
修復工事が始まる前、MOMASの外壁には、あちこちに劣化
している様子が見受けられたものです。
そして工事が終わった現状は、
きれいになりました
館内では、「リニューアルオープン記念展:private, private―わたしをひらくコレクション」が開催されていまして、MOMASの収蔵品(寄託品を含む)が大々的
に陳列されています。
とりわけ、数度にわたって寄贈を受けたという大熊家コレクションがなかなか見もの
でした。
常設展示(MOMASコレクション)と併せて、
横山大観を含む近代日本画の優品51点を一挙公開
という大胆な企画
回顧展でもない限り、大観の作品をこれほどまとめて拝見する機会なんてそうそうないと思います。
私にとっては足立美術館に出かけて以来だったかも…
ちなみに、「大熊家」というのは、
埼玉県川口市元郷地区で江戸時代から代々村役人などを務め、江戸末期には「東一味噌」として味噌の製造・販売を手がけた旧家
だそうで、大観がこの「東一味噌」を好んでいたことから大熊家との付き合いが生まれたのだとか。
味噌が取り持つ縁なんですなぁ。
最初の工事休館に入る前に開催された企画展「たまもの 埼玉県立近代美術館大コレクション展」(記事はこちら)の「出品作品は目標1,000点!」には及びませんが、MOMASコレクションの数々を久しぶりに拝見してrefreshできました。
従前通り、展示室内は基本的に撮影禁止なんですが、「リニューアルオープン記念展:private, private―わたしをひらくコレクション」では、椅子
のコーナーだけが「撮影可
」でした。冒頭に載せた写真もここで撮ったものです。
この椅子(トールスタイン・ニールセン「トーテム」)、ステキですぅ~
ちなみに、MOMASで展示されている椅子には、実際に座れますので(MOMASのウリのひとつ)、MOMASへお出かけの際にはぜひ、アートな椅子で小休止を
なんとも気持ちの良いひるどきでして、北浦和公園で撮った写真を載せてみましょう。
まずは満開のシャクナゲ。
新緑って、どうしてこんなに清々しいのでしょ
青もみじが種を飛ばすまではもうしばらくかかりそうでした。
やはり良い場所です、MOMASと北浦和公園